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開始32秒で先制の“想定外”も「早実のサッカー」完遂!早稲田実が國學院久我山を撃破して愛と感謝に満ちた初の全国切符!:東京A

ゲキサカ / 2023年11月11日 23時17分

 2011年度の高校選手権東京都予選Bブロック決勝。この日と同じ國學院久我山を相手にした早稲田実は、延長前半に勝ち越しながらも、残り3分からの大逆転劇でその手から全国切符が滑り落ちた。それから12年。「もしかしたら全国には行けないのかなと思ったこともたくさんあります」という指揮官は、それでも諦めず、目の前の選手たちを信じ、いつも前を向いてきた。

 試合後の勝利監督インタビュー。目は赤く、少し言葉が詰まる。「ちょっと泣くのはカッコ悪いなと思っていたんですけど、たまたまこっちのメインスタンドで、バックスタンドの応援に入れなかった卒業生がユニフォームを着ているのが目に入って、彼らがすごく喜んでいたのを見て、ちょっとウルッと来てしまいましたね」。

 応援団の前で情熱の指揮官が3回宙を舞う。「もともと決めてはなかったですけど、森泉先生へ結果で感謝を返すというか、『全国に連れていきたい』という強い想いがあったので、それが自然と胴上げという形に現れたのかなと思います」(西山)「今日に関しては『こういう日も来てくれたなあ』と本当に選手に感謝しています」(森泉監督)。24年間の積み重ねは、こうして1つの結実を迎えた。

表彰式に臨む選手たちを見つめる早稲田実の指揮官、森泉武信監督

 ここからは全国を戦うための準備が待っている。「本当に失うものはないですし、思い切ってやれる立場にはあると思うので、全国に出ても恥ずかしくないように、良い準備をしっかりしたいです」と話した久米の口調にも、自分たちへの期待が滲む。

「正直な話、『全国大会でこう戦うぞ』というものは持っていませんけど、やはりこういうチャンスを戴いたので、そのチャンスに応える意味でも、この1年間は彼らが自分たちで作ったテーマとして『日々前進』ということでやってきましたので、もう一歩前進して、一戦一戦自分たちのスタイルを貫きたいと思います」(森泉監督)。

 愛と感謝の東京制覇。貫くのは『早実のサッカー』。ここから未知なるフェーズへと足を踏み入れていく早稲田実を、全国のピッチが待っている。



(取材・文 土屋雅史)●第102回全国高校サッカー選手権特集

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