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手堅いゲーム運びは「試合から学ぶ」経験を積み重ねてきた“のびしろ”の証。前橋育英は健大高崎を撃破して県3連覇達成!:群馬

ゲキサカ / 2023年11月13日 21時21分

勝負強さを発揮した前橋育英高は県3連覇を達成!

[11.12 選手権群馬県予選決勝 前橋育英高 2-0 健大高崎高 アースケア敷島サッカー場]

 この黄色と黒のユニフォームを着ているからには、負けることなんて許されない。どれだけ他のチームが全力で向かってこようとも、それを上回る全力でなぎ倒すことだけが、自分たちに許された唯一の戦い方だ。

「やっぱりみんなが、桐一さんにしても、健大高崎さんにしても、『打倒・前橋育英』ということでやってくるので、それを受けながら、ウチも頑張って優勝しなきゃいけないなとはいつも考えているので、そういう強い気持ちが大事かなとは思っていますね」(前橋育英高・山田耕介監督)

 手堅く勝ち切っての県3連覇。第102回全国高校サッカー選手権群馬県予選決勝、3年連続の全国を目指す前橋育英高と、2度目の決勝進出で初の全国を狙う健大高崎高が対峙した一戦は、FW大岡航未(1年)とMF斎藤陽太(3年)のゴールで2点を先行した前橋育英が2-0で勝利。力強く群馬の頂点に立っている。


 先にスコアを動かしたのはタイガー軍団。前半14分。左サイドでDF斉藤希明(3年)、FWオノノジュ慶吏(2年)とボールが回り、MF平林尊琉(1年)は「中が2対2の状況だったので、相手の一番ニアにいる選手の頭さえ越えれば、あとはどっちかが詰めてくれると」絶妙なクロス。ここに飛び込んだ大岡がGKの鼻先で触ったボールは、ゴールネットへ転がり込む。「平林からクロスが来るだろうなと思ったので、そこに入って、あとは触るだけでした」と笑ったアタッカーは、準決勝の桐生一高戦に続く2戦連発。1年生コンビの連携で、前橋育英が1点をリードする。

前橋育英は1年生の大岡航未(20番)が先制ゴール!

 ただ、「健大が前からどんどん来るということで、いつもみたいに繋ぐのではなくて、最初はどんどん蹴って、自分たちのリズムを掴もうとはしていましたね」とキャプテンのGK雨野颯真(3年)が話したように、前橋育英は先制以降も比較的長いボールで背後を狙うアタックを徹底。一方の健大高崎も、前へと素早くボールを入れるスタンスを貫いたこともあって、ボールの行き来する落ち着かない展開が続く。

 むしろそれは健大高崎の土俵。FW萩原咲空(3年)とFW村川友亮(3年)の2トップに加え、その少し下に入ったMF渡辺聡馬(3年)も含めた前からのプレスで相手にボールを蹴らせ、MF松本空輝(3年)やDF牧野陸(3年)がセカンドを回収するとすかさず前へ。18分には萩原のパスから、松本が枠へ収めたミドルは雨野がファインセーブで回避。22分にも牧野が狙ったミドルは、ここも雨野が何とかセーブしたものの、前橋育英もペースを引き寄せ切れないまま、最初の40分間は1-0で推移した。

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