結果が出ず、苦しい時期もブレなかった日本一という目標。昌平が感謝の埼玉連覇!
ゲキサカ / 2023年11月15日 1時12分
[11.14 選手権埼玉県予選決勝 昌平高 2-0 浦和南高 埼玉]
第102回全国高校サッカー選手権埼玉県予選決勝が14日に行われ、2連覇を狙う昌平高と5年ぶり優勝を目指す浦和南高が激突。昌平が2-0で勝ち、2年連続6回目の全国大会出場を決めた。
昌平は今年、インターハイ予選準決勝で浦和南にPK戦で敗戦。昇格1年目での優勝を狙ったプレミアリーグEASTも現在8位と十分な結果を残すことができていない。7月末に大黒柱のU-17日本高校選抜候補CB石川穂高主将(3年)が膝の大怪我で離脱し、10月にはチームの礎を築いてきた藤島崇之監督が退任。難しい1年だったことは間違いない。
思うような戦いができない中、「今年の昌平は厳しい」という声も選手たちの耳に届いていたという。だが、ゲーム主将のCB佐怒賀大門(3年)が、「自分たちは練習前から円陣をするんですけれども、その時から一人ひとり意見を言う中で、そういう(周囲からの)言葉もあるのは知っていたので、それは本当に『見てろ』という気持ちで挑んでいたので、ひとまず良かった」。ブレずに目標の日本一を目指して成長してきた昌平が、まずは激戦区・埼玉を突破した。
昌平は準決勝で大量7得点、浦和南も準決勝で5得点をマークしている。だが、決勝は手堅い展開となった。立ち上がり、ボールを保持して押し込む昌平は5分、U-17日本代表MF山口豪太(1年)が左サイドを個人技で突破。ラストパスをU-17日本高校選抜FW小田晄平(3年)が1タッチで狙う。最終ラインからボールを動かし、両翼のMF西嶋大翔(3年)と山口を活用。そこから連係で崩そうとするが、浦和南はCB長谷川葵巳(3年)や左SB橋本優吾主将(3年)らDF陣が集中してスペースを消し、入ってきたボールをクリアする。
なかなか攻め切る回数を増やすことのできない昌平に対し、序盤からシンプルな攻守を徹底する浦和南はロングボールで押し返し、FW石川慶(3年)がDFを背負っての動きで健闘。また、10番MF伊田朋樹(3年)が右サイドからの仕掛けやプレースキックで攻撃を牽引していた。23分には、伊田が左サイドからゴール方向へ向かうストレート軌道のFK。好キックに複数の選手が走り込んだが、昌平GK佐々木智太郎(2年)が飛び出して大きく弾く。
浦和南は26分にも右サイドからのラストパスをMF志田出帆(3年)が1タッチで狙う。昌平はU-17日本高校選抜MF長準喜(3年)が相手MF荻野凌我(3年)にマークされたこともあり、全体的にドリブルや高い位置からの連動した崩しが少ない。それでも、正確にボールを動かして揺さぶり続け、先制点を挙げた。
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