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「ゲームの世界の選手」との対峙と年代別代表で膨らんだ向上心。川崎F U-18MF尾川丈は戴冠を懸けた「9年間の集大成」へ挑む

ゲキサカ / 2023年11月19日 20時4分

川崎フロンターレU-18の10番を背負う司令塔、MF尾川丈(3年=川崎フロンターレU-15出身)

[11.18 高円宮杯プレミアリーグEAST第20節 FC東京U-18 0-2 川崎フロンターレU-18 東京ガス武蔵野苑多目的グランド]

 到達したいと願う場所への目線は上がり続けている。この年代最高峰のリーグで過ごす日常も、日の丸を背負って戦った緊張感も、ゲームで見ていたようなワールドクラスの選手たちとの邂逅も、すべてはこれからもっともっと成長していくための、大事な、大事な、経験だ。

「物凄く良い経験ができていると思います。それと同時に、今は同年代でJリーグで活躍しているような選手もいますし、自分もそこに追い付いて、追い越していかないといけないと感じているので、そこに向けて頑張っていきたいです」。

 プレミアリーグEAST連覇を狙う川崎フロンターレU-18のナンバー10。MF尾川丈(3年=川崎フロンターレU-15出身)がクールな風貌に秘めた確かな闘志は、日に日に静かな炎を今まで以上に強く、強く、燃やし始めている。

 1か月近い中断を経て、再開された高円宮杯プレミアリーグ。FC東京U-18とのアウェイゲームに臨む川崎F U-18には負けられない理由があった。まず1つは夏の雪辱だ。「クラブユースで負けた相手ということで、あの時は凄く悔しい想いをしたので、『絶対に負けない』という気持ちはチームとしてありました」と尾川が話したように、夏のクラブユース選手権ではラウンド16でFC東京U-18に1-2と競り負け、川崎F U-18は敗退を強いられたため、リベンジマッチという意識は選手たちにもあったという。

 もう1つは中断を目前に戦った90分間の苦い思い出だ。10月25日に市立船橋高と激突した一戦は、前半で2点を先制したものの、後半に3失点を喫しての大逆転負け。「ああいう負け方をしてしまったので、凄く気持ち的に“来る”部分はあったんですけど、しっかり切り替えて、このFC東京戦に向けてはチームとしても個人としても、少しでも練習から成長することは意識してきたかなと思います」(尾川)。悔しい経験を糧に、この日へと向かってきた。

 ゲームは前半のうちにMF岡野一恭平(3年)のゴールで先制すると、後半はなかなか次の1点が遠い時間が続いたが、エースのFW岡崎寅太郎(3年)が追加点を奪って、2-0で快勝。尾川は「2-0で勝ち切れたのは良かったですけど、後半の入りで結構危ないシーンが多くなったり、2点目を獲るまでが結構掛かりましたし、もっと点を獲っていけるようにしていかないと、この前の市船戦みたいになってしまう可能性もあるので、そういうところを改善していきたいなと思います」と気を引き締めたが、何より大事な勝ち点3の獲得に、試合後の選手たちは安堵の表情を浮かべた。

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