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懐かしいグラウンド。旧友との再会。米子北MF柴野惺は楽しみにしてきたエネルギーチャージも終えて勝負の1年へ向かう

ゲキサカ / 2024年3月4日 17時50分

 多くのチームメイトが群馬県内の高校へと進学する中で、「自分はプレースタイル的に、走るとか球際で頑張る選手だったので、自分で行きたいと思って決めました」と鳥取の名門へ入学。昨年もプーマカップには参加したものの、会場の振り分けの関係もあってこのグラウンドではプレーできなかったため、実に3年ぶりに懐かしい場所へ帰ってきた。

「両親も来てくれるということもあって、ここに来るのはメチャメチャ楽しみでしたけど、グラウンドは全然変わっていなかったです。昨日はちゃんとサッカーもできないぐらい風が強かったですし、やっぱりこっちは乾燥していますよね(笑)」。とにかく風が強い地元の気候も、離れてみると懐かしく感じるものなのだろう。

 1日目には健大高崎高と前橋育英高と対戦したことで、かつてのチームメイトとの再会も果たした。「前橋FCはみんな仲が良いので、事前にLINEで連絡は取っていましたね。自分も少しレベルアップしたとは思うんですけど、その分彼らもレベルアップしていましたし、特にボランチの石井陽はメッチャ上手かったです」。

 今季の前橋育英の核となる、同じポジションのMF石井陽(2年)からはとりわけ刺激を受けながら、旧友たちと1つのボールを巡って同じピッチに立った経験は、これからのシーズンを戦う上でも柴野にとっては格好のエネルギーチャージになったようだ。


 2年生だった昨季はボランチの定位置を掴み、プレミアリーグでも21試合に出場。「プレミアでの1年間を戦っていくうちに、それまでは相手が来ると焦って、ボールロストが多かったんですけど、相手が来ても1個かわしてパスを出したり、スルーパスも出せるようになりました」と確かな成長を感じた一方で、同年代のスペシャルな対戦相手には圧倒的な才能が持つ輝きを突き付けられた。

「いつもは結構“潰す役”をやるんですけど、サンフレッチェの中島洋太朗選手と対戦した時には、1つもアタックできないポジション取りをされたんです。ちょっとレベルが違いましたし、だいぶ自分の経験値になりましたね。自分に足りないのが常に周りを見てプレーするということで、1個のプレーに集中して逆が見えなかったりするので、そこは直していきたいです」。世代でも有数の選手と肌を合わせたことで、自身に求める基準も確実に上がっている。

 高校ラストイヤーとなる今シーズン。ここから目指すべき選手像も、しっかりイメージできている。「まず守備では球際で一気に相手を潰したりして、そのあとの攻撃のスイッチを入れてカウンターというイメージでやっていますし、フォワードが競った後のセカンドボールを拾って、サイドに散らしたりすることもやっていきたいですし、個人としてはゲキサカのプレミアのベスト11に選ばれるぐらいの選手になりたいと思っています」。

 群馬から遠く離れた鳥取の地で勝負している意味を、ハッキリと証明するための1年間。戦う気持ちや90分間走り続ける運動量は標準装備済み。さらなるプラスアルファを身につけるため、柴野はトレーニングから100パーセントの姿勢でサッカーと向き合っていく。



(取材・文 土屋雅史)

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