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芽生え始めている“10番”の自覚。流経大柏MF柚木創は「いいからオレに出せよ」のマインドを貫く1年に向かう

ゲキサカ / 2024年4月23日 12時10分

流通経済大柏高の10番を背負うMF柚木創(3年=tfaジュニアユース出身)

[4.21 プレミアリーグEAST第3節 流通経済大柏高 2-2 鹿島ユース 流通経済大柏高G]

 このチームの10番を背負うのであれば、やるべきことはハッキリしている。誰よりも個性を出して、誰よりもピッチの上で目立って、誰よりもチームの勝利に貢献する。自分ならそれができると信じているから、とにかくこの1年は輝きまくってやる。

「率直に嬉しかったですし、自分が欲しかった番号でもあったので、10番をもらった時は『自分がチームを勝たせなきゃいけないな』という自覚もより芽生えましたね。まだ結果は出せていないですけど、これから先ももっと自覚を持ってプレーしていけたらなと思っています」。

 例年以上に個性派が居並ぶ、2024年の流通経済大柏高(千葉)が誇るナンバー10。MF柚木創(3年= tfaジュニアユース出身)の創造性あふれるプレーは、とにかく攻撃的なチームにカラフルな彩りを加えていくはずだ。


「自分たちの代は下で繋ぐことで特徴が出せていると思うので、前半は自分を中心に揺さぶりながら攻撃できて、それが得点に繋がったと思うんですけど、後半は相手が結構シンプルに蹴ってきたので、勝っている状況なのに相手に合わせてしまったかなという印象です」。

 柚木は終わったばかりの試合をそう振り返る。鹿島アントラーズユース(茨城)と対峙した、プレミアリーグEAST第3節。前半に柚木のCKからMF稲田斗毅(3年)が先制点を奪い、さらに25分にはMF和田哲平(3年)も追加点をゲット。流経大柏は2点をリードして後半に折り返す。

 ところがハーフタイムを挟むと、前線にターゲットを投入して長いボールも増えた相手の圧力に、少しずつ全体のラインも下がり気味に。徐々に流経大柏も蹴り返す展開を強いられ、結果は2点を返されてのドロー決着。チームを率いる榎本雅大監督と柚木は試合後、短くない時間をかけて2人でいろいろと話し合っていた。

「さっきも柚木にも喋ったんだけど、『オマエがチームの中心選手なんだから、『困ったらオレに出せ』ぐらいでいいんだ』と。『何で蹴るサッカーになったの?』とかじゃなくて、『いいからオレに出せよ』と。『オレが点数獲らなきゃ』『オレがチームを勝たせなきゃ』というぐらいじゃないと、プロへの道はないと思うんですよね」(榎本監督)。

 指揮官の想いは、もちろん強く感じている。「エノさん(榎本監督)にも言われたんですけど、10番としての自覚をもっと出していかないといけないことは自分でもわかっていますし、もっと貪欲にゴールを狙いに行ってもいいのかなとは思っています」。自ら口にした『10番の自覚』。今年の柚木が一番強く自分の中に刻み込んでいるテーマであることは間違いない。

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