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責任を背負い、躍動中の新10番MF竹花龍生が決勝点。明秀日立は本気の取り組み、突出した特長構築をして“2度目”にチャレンジ

ゲキサカ / 2024年3月15日 5時53分

 10番、ゲーム主将も務める竹花はセカンドボールの回収、突破からのシュート、そして見事なゴールとチームを引っ張るプレー。「(今日の試合は)結構シビアでしたけど、審判も含めてゲーム作ってくれて、自分も臆せずトライしようっていうのが今日のテーマだったので、そういう中では強度とか上回れたのは結構自信にも繋がりました」と頷いていた。本人は運動量やアジリティの課題を口にするが、飛躍の可能性を示している。

 明秀日立は先制後もサイドからの崩しや相手の背後を突く攻撃で再三のチャンスを作るも、追加点を奪うことができなかった。ただし、昨年からゴールを守るGK重松陽(2年)の安定したキャッチングなど集中力を切らさずに1-0で勝利。選手権直後の茨城県新人戦では主軸欠場の影響もあって準々決勝で敗退したが、「ちゃんとメンバーが揃ってきて、形もちゃんと固められればなっていうところの位置付けとして来ている」(萬場監督)というサニックスカップを内容も含めて良い形で進めている。

 昨年はチームの立ち位置を変えるような一年に。だが、萬場監督は運も味方しての日本一だったと考えている。だからこそ、「(2回目の日本一を取るためには)本当に強いところがウチの対策をした中で勝ち切らなきゃいけないってなると、もっと本気度を。パスの質とか、色々な攻撃のクオリティも上げられないといけない」と選手たちに伝えたばかりだという。サニックスカップは周囲からの見られ方も変わる中で強さを発揮しているが、もっと身に付けなければならない力がある。

 1月の選手権は準優勝校・近江高(滋賀)との激闘の末、PK戦で敗れて3回戦敗退。萬場監督は「自分たちのスタイルというか、強さとか、そこがもうちょっと突出ししなきゃいけないなっていうのを改めて感じました」と説明する。明秀日立はフィジカルベースの高さを活かした攻守を評価される中、昨年は技術面でも勝負できるチームとなって夏の日本一に。だが、近江戦では拮抗した展開の中、力で相手の守りを“破壊”して2点目を奪うことができなかった。

 だからこそ、指揮官は「1点多く入れて勝ち切るところまで行くなら、やっぱりもうちょっとストロングのところを強くゲームに出さなきゃなって思います」。今年もパワーのある世代。判断を含めたスピードを高め、より強さを出すことを求めていく。

 竹花はサニックスカップでの活躍が、チーム内で厳しく要求し合い、トレーニング強度も高まってきている成果だと分析。満足すること無く、責任を背負える選手や無理の利く選手がいた昨年以上のチームになることを目指す。「一番は日本一を目指してチームでまたやりたいですし、去年プリンス(リーグ関東)の参入戦で成立(学園)に負けて自分も苦い思い出だったので、そこはリーグ戦も優勝して、プリンス行けて、 日本一も取れるような集団にしていければ」と力を込めた。今回のサニックスカップも本気で優勝に挑戦。帯同している選手全員が高い意識を持ってA戦、B戦に取り組み、基準を高めて地元・茨城へ帰る。

(取材・文 吉田太郎)

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