[新人戦]まず守備から取り組み、勝つことで自信に。選手権16強の広島国際学院がPK戦で西京に勝利
ゲキサカ / 2024年3月16日 10時9分
[3.15 中国高校新人大会1回戦 西京高 1-1(PK7-8)広島国際学院高 広域補助]
新生・広島国際学院にとって自信となる1勝だ。15日、第16回中国高等学校サッカー新人大会(広島)1回戦が行われ、選手権16強の広島国際学院高(広島3)は西京高(山口1)と対戦。1-1で突入したPK戦を8-7で制し、玉野光南高(岡山3)との準々決勝へ進出した。
広島国際学院は、昨年度のインターハイで全国大会初出場。選手権も初出場を果たすと、開幕戦で早稲田実高(東京)に2-0で勝った。続く2回戦でも、優勝候補の静岡学園高(静岡)にPK戦で勝利。新主将の右SB上野陽光(2年)は「(先輩たちの姿は)格好良かったですし、自分も目立ってみたいと思ったし、なので、今年もいけるように頑張りたい」と意気込む。
ただし、昨年の主力は全て3年生。2年生は登録メンバーにこそ入っていたものの、ピッチに立つことはできていない。下級生の経験面はまだまだ。選手権の影響で1月に新チームがスタートしたという経験も今年が初めてだ。
それでも、コーチ陣も3年生の活躍を見た1、2年生の目の色が変わっていることを実感。ただし、始動当初はまだまだ受け身な部分が多かったという。谷崎監督は「みんな見てるよって。どういう立ち振る舞いするんだろうかなとか多分見てるよって。君たち出てないけど、選手権出たチームだって言われるんだよ」などの言葉を掛けて、自発的に動くことを求めた。
そして、「一生懸命守ること」(谷崎元樹監督)からチームは取り組んだ。県新人戦は不格好でも勝つことにこだわって4強入りし、中国大会への出場権利を獲得した。指揮官は「自信になったと思います」と頷く。選手たちも成長を実感する広島国際学院が中国大会でも1勝を果たした。
この日は、立ち上がりに山口王者・西京のMF藤山望主将(2年)に先制点を奪われる厳しいスタート。前半は思うような戦いをすることができなかった。クロスまで持ち込んでいたものの、西京の181cmGK鬼武空真(2年)は守備範囲が広く、高さを活かしたキャッチングも安定。またCB松岡大輝(2年)らDF陣の厚い守りをなかなか攻略することができない。
「今年は名前に負けない」(二木大志監督)という西京は、県新人戦決勝で高川学園高を破って11年ぶりの優勝。二木監督が「苦しい時に頑張れるチーム」と評する西京は、ゴール前まで持ち込まれても粘り、10番のゲームメーカーMF岩永拓也(2年)や推進力のある藤山、182cmFW渡邊颯太(1年)らが攻め返して見せる。
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