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主審の“Xポーズ”が発動合図!! 「キャプテンのみ主審に接近可能」など下部カテゴリ新トライアルルールの詳細判明

ゲキサカ / 2024年3月25日 18時59分

新トライアルルールの詳細が判明

 国際サッカー評議会(IFAB)は今月2日の年次総会(AGM)で承認したトライアルルールについて、公式サイトでその詳細を発表した。原則7月からクラブチームが出場する大会は2部リーグ以上のチームが関与しない試合、代表チームが出場する大会はA代表が関与しない試合で「キャプテンのみ主審に接近可能」「クーリングオフ・ピリオド」「GKの長時間ボール保持」というルールを試行できる。

▽キャプテンのみ主審に接近可能

 競技規則では審判員の判定を尊重することが義務づけられているが、審判員を囲んで抗議する場面が珍しくないことからこのルールのトライアルが始まる。主審は一旦選手から離れて両腕を頭上で“X”の形でクロスさせ、続けて手のひらを正面に向けながら前ならえのポーズをすることで「キャプテンのみ」ルールを発動。この合図が出ると主審から半径4mは “キャプテンのみゾーン”となり、両チームキャプテン以外の選手が侵入することは認められない。

 キャプテンのみゾーンが発生すると、キャプテンはそのエリアに入らないようチームメイトに促す責任を負う。それでも他の選手が1人入った場合はその選手がイエローカードの対象となり、2人以上の選手が侵入した場合は最も高圧的か最初に入った選手を基本として最低でも1人はイエローカードを受けることになる。また、キャプテン自身もエリア内で不適切な言動を主審に示した場合は通常通りカードの対象となる。

 主審はこのルールを発動後、キャプテンに判定の理由やチームメイトに伝えてほしいことなどを伝え、試合を再開させる。IFABは複数の選手がキャプテンのみゾーンに侵入した場合、大会側がチームや選手に処分を下すよう強く求めている。

▽クーリングオフ・ピリオド

 これは“乱闘”などと表現される集団的対立で両チームの選手が入り乱れる状態になった場合、強制的に両チームを引き離して冷静になる時間を作るもの。主審がクーリングオフ・ピリオドが必要だと判断すると、両腕を頭上で“X”の形でクロスさせてから身体全体で“T”と示すように両腕をそれぞれ横にまっすぐ伸ばす。これが合図となり、両チームの選手は自陣のペナルティーエリア内か主審が指定したエリア内に移動するよう求められる。選手は指定されたエリアから飛び出すと、イエローカードを受けることもある。

 クーリングオフ・ピリオドの間、審判員はセンターサークル内で待機する。その後両チームのキャプテンと監督、必要だと判断された人物(警備員などの試合関係者を含む)を呼んで試合を中断させた理由を説明。説明後、キャプテンはPA内、監督はテクニカルエリア内に戻る。他のチームスタッフと控え選手はテクニカルエリアから出られないが、負傷者の治療や選手に飲み物を届けることを理由として1人のみ外に出られるという。

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