若きクリムゾンレッドの10番を背負う左利きの異才。神戸U-18MF濱崎健斗はプレミア制覇を目指しつつ「日本全体に知られる選手になりたい」
ゲキサカ / 2024年4月2日 23時8分
[3.15 サニックス杯 神戸U-18 0-1 明秀日立高 グローバルアリーナ]
もうこの16歳であれば、文字通り他を圧倒する活躍を見せる必要がある。新シーズンで託されたのはクリムゾンレッドの10番。トップチームのレジェンドと同じ番号を背負い、誰もが認めるパフォーマンスを披露することで、もっと大きな世界へと飛び出していかなくてはならない。
「個人としてもゴールとアシストは当然多く獲りたいと思っていますけど、そこで相手を圧倒するような活躍を見せたいですし、チームとしても少しでも点差を付けて相手に勝とうということは話しているので、そういうところにもこだわっていきたいなと思っています」。
プレミアリーグ制覇だけを見据えるヴィッセル神戸U-18(兵庫)が誇る、左利きの異才。MF濱崎健斗(1年=ヴィッセル神戸U-15出身)は自身の躍動がそのままチームの結果に直結すると信じて、ひたすらに成長するための道を突き進む。
「自分たちのサッカーはできていて、ボールも保持していて、全然そこはできていたんですけど、最後の質のところで決め切れなくて、相手はそこを決めてきたので、自分たちに要因があって負けた印象です」。
反省の弁ばかりが濱崎の口を衝く。『サニックス杯国際ユースサッカー大会2024(福岡)』の3日目。昨年度のインターハイ王者・明秀日立高(茨城)との一戦は、神戸U-18が前半から押し込む展開を作ったものの、相手の堅守をこじ開けきれない時間が続くと、後半に許した1点を返せず、0-1で敗れてしまう。
もちろん負けたゲームで、自身の出来に納得しているはずもない。『ボールも呼び込んで、自分がゴールを決めて、楽なゲーム展開に持っていきたかったんですけど、そこで決め切れなくて、チームを良い方向に持っていけないゲームでした」。勝敗の責任を負っている自覚が、言葉の端々に滲む。
「シーズンが始まる前にこういうゲームが経験できたので、今日は良くなかったですけど、リーグ戦に上手く繋げることができたら、この負けも良い負けということになると思うので、これを今後に生かせるようにチームで話し合って、力を高めていきたいなと思います」。この時期に得られる経験を無駄にするつもりはない。ポジティブに前を向く姿勢も印象的だ。
神戸U-15で高円宮杯日本一に輝き、大きな期待を寄せられて昇格したU-18での1年目は、濱崎にとっても充実したシーズンになった。「3年生が1年生を引っ張ってくれましたし、自分たちが頑張っている時に3年生が凄く声を掛けてくれたので、去年はメンタル面が成長したと思います」。
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