1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[船橋招待]「志願の副審」「1人でのボトル回収」「ボールパーソンへの声掛け」に滲む圧倒的な人間性。熊本U-18GK宮本哲宏はピッチ内外でチームを真摯に牽引する

ゲキサカ / 2024年3月31日 20時31分

ロアッソ熊本U-18の絶対的守護神、GK宮本哲宏(新3年=ソレッソ熊本出身)

[3.30 船橋招待U-18大会 柏U-18 0-1 熊本U-18 日立柏総合グランド]

 その圧倒的な人間性は、少し観察していればすぐにわかる。自分のことより仲間のことを考え、楽なことよりみんなが嫌がりそうなことに率先して取り組んでいく。この人がピッチ内外で積んでいる“徳”は、きっとこのチームをポジティブな方向へと導いていくはずだ。

「試合で無失点に抑えることはもちろん目標ですけど、練習でキツそうな仲間やメンタル的に落ちそうな仲間を引っ張ってあげられるような、行動でも言葉でも、3年生としてもキーパーとしても、存在感を示していければなと思います」。

 プレミアリーグへの初昇格を真剣に狙うロアッソ熊本U-18(熊本)の絶対的守護神。GK宮本哲宏(新3年=ソレッソ熊本出身)はまっすぐに歩いてきた成長のための一本道の道中で、成熟したサッカー選手として必要な多くのものを確実に身に付けてきている。


「全国のトップレベルのチームが集まる大会で、良い時は良いんですけど、悪い時はとことん相手に流れを持っていかれるので、その課題に対して個人としてもチームとしても、全体で向上していけるようにということは考えていますし、今回の大会はチーム力の底上げを一番の目標にしているので、結果も出せれば一番いいですけど、まずは内容にこだわっています」。

 宮本がそう語るのは『第29回船橋招待U-18サッカー大会』。初日で市立船橋高(千葉)、帝京長岡高(新潟)とプレミアリーグに在籍する強豪校を相次いで撃破した熊本U-18は、2日目もやはりプレミア所属の柏レイソルU-18(千葉)と対峙。それでも実力派の難敵を相手に、怖じ気付くつもりは毛頭ない。

「この船橋招待に参加する前に、強度の高い大学のチームとも3試合ぐらいやらせていただいて、そのプレッシャーのイメージがみんなあると思うので、相手の高い強度の中でも自分たちのプレーは出せてきていると思います」(宮本)。きっちりボールを動かしながら、適切なスピードとパワーでスムーズに前進していく一連に、鍛えられたグループの練度が窺える。

 もちろんGKとして考えるのは、守備時のオーガナイズだ。「最近はGKコーチの谷井(健二)さんからも『戦術的にコーチングしよう』と言われていて、センターバックが見えていない部分のコーチングとか、先手先手で味方を動かしていくような声掛けを意識しています」。起こりそうな局面を想定しつつ、積極的にチームメイトへ指示を飛ばす。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください