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昨季のリーグ戦では一度もなかった逆転勝利で証明した「ひっくり返す力」。川崎F U-18は大宮U18から4ゴールを奪って開幕白星発進!

ゲキサカ / 2024年4月8日 19時7分

 32分の主役はフォワードにトライしているナンバー7。右サイドをMF知久陽輝(3年)との連携で崩したMF八田秀斗(3年)が正確なクロスを送り届けると、飛び込んだMF加治佐海(3年)のヘディングがゴールに吸い込まれる。「去年の開幕戦もヘディングでゴールを決めていて、ヘディングは自分でも得意としているので、決められて良かったです」と笑った加治佐の同点弾。川崎F U-18が力強く追い付いて、最初の45分間は終了した。


 後半のキーマンは「彼の良さはチームメイトがみんなわかっているので、非常に素晴らしいスイッチをチームに入れてくれたのかなと思います」と指揮官も言及した、献身的な2年生ストライカーだった。後半15分。次の1点を巡る展開の中で、硬さもほぐれて本来の攻撃のリズムが出てきたチームを見た長橋監督は、中盤で奮闘した知久に代えて、FW恩田裕太郎(2年)をピッチへ解き放つ。

 21分。大宮U18のビルドアップに対して、「その前のプレスで、自分が行った時に相手がちょっと“あわあわ”していた感じがあったので、2回目の時は行けるなと思いました」と恩田が果敢にプレスを掛けると、こぼれたボールを抜群の反応で拾ったFW香取武(3年)はGKも外して、無人のゴールへとボールを流し込む。「今日は正直得点しか欲しくなかった」という新9番の逆転弾。2-1。スコアがひっくり返る。

 2分後にも光った2トップの連携。23分。今度は香取が送ったラストパスに、抜け出した恩田はGKに倒され、PKを獲得してみせる。「決めるか決めないかで試合が大きく変わってくる場面だったので、とても緊張しましたけど、J-VILLAGE CUPの決勝でも自分がPKを最後に蹴って決めていますし、それなりに自信はありました」。恩田は冷静にGKの逆を突いたキックを突き刺し、3-1。点差が開く。

「後半は自分たちのやることをしっかりできない中で、失点してしまいました」とキャプテンのDF大西海瑠(3年)も振り返った大宮U18は、右のMF丹野豊芽(3年)、左の登丸と両サイドのアタッカーに加え、途中出場のMF神田泰斗(1年)やFW中島大翔(1年)もチャンスの芽は作るものの、ゴールの予感までは生み出せない。

 とどめの一撃はセットプレーから。37分。DF柴田翔太郎(3年)が蹴り込んだ右CKから、MF楠田遥希(2年)のフィニッシュの跳ね返りを、左サイドバックに入ったDF関德晴(2年)が叩いたシュートがゴールを撃ち抜く。ファイナルスコアは4-1。「このスコアを想像してはいなかったので、選手たちは想像以上に良くやってくれたなと思います」と長橋監督も評価を口にした川崎F U-18が、3年連続となる開幕戦の白星を手にする結果となった。

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