「僕も恥ずかしいタイプ」だからこそ語る意義…山本理仁が明かした仲間への思い
ゲキサカ / 2024年4月25日 4時5分
U-23日本代表がパリオリンピックの出場権を懸けて戦っているU23アジアカップ。グループリーグ初戦(中国戦)からすべて中2日で行われ、その4連戦目となるのが25日の準々決勝・カタール戦だ。
「中2日は正直に言うとキツイところはあるが、メディカルスタッフ含めて完璧なサポートをしてもらっている。疲れは言い訳にはできないし、やりたい」
負ければパリ五輪切符も大会のタイトルも潰える大一番を前に、副キャプテンを務めるMF山本理仁(シントトロイデン)は決意を込めて言った。
カタールに対しては日本が技術で上回っているという自信がある。その中で山本は、だからこそ技術だけじゃないところも見せていく必要があると考えている。
「うまいだけじゃ絶対に勝てない大会だと思っている。自分自身、闘うことにフォーカスしてやっていますし、全員がその気持ちでやれば、テクニックは間違いなく自分たちの方が上だと思うので、結果はついてくるのかなと思います」
カタールと言えば、山本はU-21日本代表として出場した2022年3月のドバイカップでU-23カタール代表と対戦した際に、スーパーボレーシュートを決めている。もちろん、その時とは互いにメンバーが違うが、良いイメージは残っており、今回も「またゴールを決めたい」と意欲的だ。
韓国に敗れた翌日、育成年代からの盟友でありこのチームのキャプテンを務める藤田譲瑠チマを中心に、選手だけのミーティングを初めて開催した。
山本も副キャプテンとして発言。「みんなSNSもやっているのでもちろん良いことも見えるだろうし、逆に韓国戦は負けたので国の代表として闘っているから悪いことも言われる。ただ、『この中はファミリーだぞ』というのと、チームは全員が一人ひとりを信頼しているし、そいつのキャラクターも俺らにしか分からないと思っている。そして、結局やるのは自分たちだ、ということを僕のほうから話させてもらった」
ミーティングでは藤田、山本に加え、MF佐藤恵允、GK小久保玲央ブライアン、初戦の中国戦で退場処分となり準々決勝まで出場停止中の副キャプテン西尾隆矢がそれぞれの思いを語ったという。
「こういう機会は今までなかったし、僕も言うのも恥ずかしいタイプなのでなかなか言えないが、『ああいうヤツがこういうこと思っている』と知ることができて有意義な時間だった」と振り返った山本。カタール戦では23人全員の力をピッチ上に凝縮して闘うつもりだ。
(取材・文 矢内由美子)
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