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最高の21歳誕生日を迎えた松木玖生、代表とFC東京で培った先導力「年齢は関係ない」

ゲキサカ / 2024年4月30日 8時4分

MF荒木遼太郎とMF松木玖生

[4.29 AFC U23アジア杯準決勝 日本 2-0 イラク ドーハ]

 試合終了の笛が鳴ってパリ五輪切符が決まった瞬間、うれしさがこみ上げた。「ずっと求めていたことの一つだったので、嬉しかったし、ホッとした」。MF松木玖生(F東京)は穏やかな笑みを浮かべていた。

 パリ五輪切符を掴んだ試合は、内容面でも今大会ベストマッチとなった。日本は5バックで立ち向かってきたイラクに対して立ち上がりから攻撃が上手く噛み合い、多くのチャンスをつくった。

 インサイドハーフで先発した松木は「真ん中の所ではつねに数的優位を作れていた。(荒木遼)太郎や僕のところを突かれたらジョエル(藤田譲瑠チマ)が空いていたりして、ビルドアップ的にはうまくいった」と振り返った。

 後半に押し込まれそうになる場面もあったが、相手の攻撃を連続で受けることはほとんどなかった。日本は90分間を通じてほぼ主導権を握り、2-0で勝利。決勝に進み、今大会の上位3チームが手にするパリ五輪切符を確定した。

 キックオフの時点で日本時間の日付は松木の21歳の誕生日である4月30日。21歳として最高のスタートを切り、「ここまで来られたのは自分だけの力ではない。スタッフ全員、チームメート含めて最高のプレゼントを贈ってもらったと思っている」と感謝する。

 日本の2点目をFC東京のチームメートであるMF荒木遼太郎が決めた時は大喜びした。

「太郎くんは今大会、点を決めていなくて、太郎君自身も試合終わった後にほっとしたと言っていた。チームメートのゴールはすごくうれしかったですし、ここから残り1試合ですが、自分と太郎君もさらにギアをあげていきたい」

 そんな風に語るのは、自身のゴールがグループリーグ初戦の中国戦のみにとどまっているからだ。この日のイラク戦でもミドルシュートを数本打ったが決めきるまでには至らなかった。ただ、試合を重ねる毎に次々と新しい得点者が誕生していることはプラス材料。「多くの選手がゴールに絡めるのは他の国からすれば脅威になる。きょうは(細谷)真大くんと太郎くんでしたが、自分のところもシュートチャンスがあって決められるところもあったので、そういうところはもっと仕留めていきたい」と意欲を掻き立てている。

 U-23日本代表の中で年齢的には若い20、21歳で副キャプテンの1人として五輪切符獲得に関わった。しかし「年齢は関係ない」と松木は言う。

「自チームでもキャプテンをやっているし、チームを勝たせることがキャプテンや副キャプテンの仕事だと思っている。ピッチでどうチームを助けられるかを考えているので、きょうはそれが実になって良かった。でもこのチームの目標は優勝。『アジアナンバーワンは日本だぞ』ということを見せたいので、その準備に向かいたい」と切り替えていた。

(取材・文 矢内由美子)
●AFC U23アジアカップ2024特集●パリオリンピック(パリ五輪)特集

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