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大成が初の関東切符獲得。新たなチャレンジで「戦う」力を強化し、大一番で「歴史と人生を変える」を実現

ゲキサカ / 2024年5月3日 7時41分

関東大会出場を喜ぶ大成高の選手たち

[4.29 関東高校大会東京都予選準決勝 大成高 2-1 実践学園高 駒沢第2]

 大成が初の関東切符獲得――。2024年度 関東高校サッカー大会 東京都予選準決勝が4月29日に行われ、大成高が実践学園高に2-1で勝利。決勝進出と関東高校大会初出場を決めた。大成は5月5日の決勝で日大豊山高と戦う。

 大成は2019年のインターハイ初出場以来となる東京都予選突破。豊島裕介監督は今年の選手たちについて、「僕もミーティングをするんですけど、僕以外に選手たちだけでミーティングして、注意点、やらなきゃいけないこと、これだけは最低限みんなでやっていこうっていうところの確認は、もうトレーニングマッチからずっと続けてこの冬やってきてくれたんで、素晴らしいなって思っています」と説明する。自分たちに矢印を向け、自発的に行動できるという世代が歴史を一つ塗り替えた。

 実践学園は昨年度の関東高校大会Bグループ(各都県2位チームが参加)で優勝。2年連続の関東大会出場に王手を掛けていたチームが序盤、優勢に試合を進める。だが、大成は前半13分、右サイドのSH稲荷啓太(3年)がファーサイドへピンポイントのクロスボール。これをMF水谷良吾(2年)がヘッドで狙うと、GKの頭上を越えたボールがそのまま逆サイドのネットへ吸い込まれた。
前半13分、大成高の2年生MF水谷良吾(15番)が先制ゴール
MF稲荷啓太は右サイドからのクロスでアシスト
 大成の闘将、CB小池汐生(3年)は「大成の歴史でも関東大会に出たことがなくて、歴史変えるっていう面で、みんなそれをずっと口に出してやっていて、自分たちが進学するための人生もかかってるんで。『歴史と人生を変える』っていう言葉を口にしながら、試合前とかはアップで上げていました」。その強い気持ちがゴールを引き寄せた。

 先制した大成はMF川村歩夢(3年)らが正確にボールを繋いで前進する。23分には、MF伊佐地晴希(3年)の縦パスを受けたFW坂本青輝(3年)が絶妙なターンでPAへ侵入して左足シュート。GKとの接触でファウルを取られ、ゴールは認められなかったが、一発があるところを示した。

 実践学園はこの接触プレーが影響し、GK樋口暖人(3年)が負傷交代するアクシデント。それでも、CB岸誉道主将(3年)が強度の高い守備で相手の起点を封じたほか、緊急出場のGK加藤飛羽(3年)がアグレッシブな飛び出しで追加点を許さない。だが、岸が「ゲームを支配するっていう面では、今日もいつも通りに表現できたのかなと思うんですけど、やっぱり最後のPAのアイディアとか決定力が足りていない」と首を振ったように、大成の強度高い守備の前になかなか攻め切ることができない。

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