[プリンスリーグ九州1部]ともに目指した浮上のきっかけ、勝ち点3。九国大付vs長崎総科大附は0-0ドローに
ゲキサカ / 2024年5月8日 11時22分
[5.5 プリンスリーグ九州1部第4節 九州国際大付高 0-0 長崎総合科学大附高 九国大KIUフィールド]
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024九州1部は5日に第4節を行い、九州国際大付高(福岡)と長崎総合科学大附高(長崎)の一戦は両者譲らず、スコアレスドローとなった。
怪我人がいる影響もあり、開幕から未勝利が続くチーム同士の一戦。「勝って6位まで順位を上げようと思っていた。きっかけを掴んでここから行くよ!となる大事な試合だった」。九国大付の江藤謙一監督がそう話せば、長崎総科大附のMF宇土尊琉(3年)も「勝点3を取りに行こうとみんなで意気込んでいました」と続けた通り、ともに白星はマストだった。
最初に見せ場を作ったのは長崎総科大附。前半9分にFW坂本錠(3年)が遠目からゴール左上を狙ったが、九国大付GK中島源太(3年)の好セーブに阻まれた。以降はこれまでの試合で課題だった守備を改善。高い位置から積極的にボールを奪いに行く「攻撃的な守備」(定方敏和監督)で九国大付のビルドアップを引っ掛けるが、決定機までは至らない。
対する九国大付は、江藤監督が試合のポイントに挙げていた左サイドの仕掛けから見せ場を作る。22分には、左サイドでのスローインからMF平田豊輝(3年)がシュート。25分には、センターサークル付近でFW大森晃成(2年)がチームメイトのクリアボールを回収すると、MF三好響輝(3年)、FW濱田俊大(3年)と繋いでシュートまで持ち込んだが、1点が遠い。
左サイドから見せ場を作る一方、反対サイドは攻守ともに上手く行かず。サイドハーフの左右を入れ替えるなどして、バランスを取りに行った結果、「小康状態にはなったけど、自分たちの武器も消すことになった」(江藤監督)ため、前半半ばからは攻め手を欠く結果となった。
後半に入ってからも拮抗した展開は続く。長崎総科大附は積極的にシュートを放つ坂本を中心に相手ゴールに迫ったが、九国大付は「試合を追うごとに成長中」と江藤監督が評するDF藤吉悠眞(2年)と安高羅央(3年)のCBコンビが落ち着いた対応を披露し、最後の局面で仕事をさせない。
九国大付も奪ってから素早く攻撃に転じ、後半17分にはテンポの良いパス交換から左サイドを侵入。駆け上がったDF原康一郎(3年)のパスがゴール前を抜けたが、「肉薄するゲームで良いプレーを続けることで、自信が芽生えてきた」と定方監督が評するGKマガリェンス・アルナウド(3年)が懸命に手を伸ばして防ぎ、シュートを打たせない。両者無得点のまま試合を終え、初勝利は今節もお預けとなった。
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