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ユース同期2人のU23アジア制覇に東京V松橋優安「大きな刺激。悔しさもある」J1初挑戦で際立つ献身も「この状況に満足してはいけない」

ゲキサカ / 2024年5月18日 7時30分

東京ヴェルディMF松橋優安(写真中央)

[5.15 J1第14節 東京V 0-0 G大阪 味スタ]

 一時はJ3リーグでの武者修行も経験したアカデミー出身の22歳が今季、東京ヴェルディにとって16年ぶりの復帰となったJ1の舞台で着実に足跡を刻んでいる。U-23日本代表をアジア制覇に導いたMF藤田譲瑠チマ、MF山本理仁はアカデミー時代の同期。先を走る盟友からも大きな刺激を受けつつ、同期で唯一クラブに残った存在として、J1での躍進に導いていくつもりだ。

 2001年生まれのMF松橋優安はトップチーム昇格6年目の今季、J1第3節・C大阪戦で途中出場し、待望のJ1デビューを達成。第5節・京都戦で初先発のチャンスを獲得すると、その後も出場機会を重ね、第11節・鳥栖戦(◯2-0)では終了間際にJ1初ゴールを記録するなど、昇格1年目にして直近11試合負けなしを続けるチームで一定の存在感を放っている。

 そんな充実した日々を過ごしているように思える22歳だが、これまでのプロキャリアは決して順調なものではなかった。

 コロナ禍の20年にトップチームに昇格し、初年度はJ2リーグ戦18試合、2年目の前半戦は11試合に出場したが、出番は大半が途中出場。同年後半戦には出場時間を伸ばすべく、SC相模原に期限付き移籍したが、そこで無念の降格を喫し、引き続き在籍した翌年はJ3でのプレーを余儀なくされた。また昨季はレノファ山口FCで武者修行を続けたが、先発は4試合のみ。途中出場を含めても17試合の出場にとどまっていた。

 今季は4年ぶりの東京V復帰を果たし、自身初のJ1所属とはなったものの、開幕前のメンバー構想には食い込むことができず、苦しい日々を送った。トレーニングから懸命にアピールした結果、負傷者や世代別代表招集、連戦などさまざまな要因もあり、出場機会が巡ってくる形となったが、現状を「シーズン最初の自分からしたら僕がこの立ち位置にいるのは考えられないこと」と謙虚に受け止めている立場だ。

 もっともそうしたチャンスを掴むための準備、またチャンスを活かすための準備は続けてきた自負があった。ユース時代は背番号10を任され、世代別代表にも選ばれていた逸材にとって、プロ入り後に初めて迎えた挫折は苦難そのもの。ただそうした中、期限付き移籍先で直面したベテラン選手の振る舞いが前向きな刺激を与えてくれていたのだという。

「ユースまではずっと試合に関わらせてもらってきた中でトップ昇格して、レンタル先でもなかなか出られない状況が続いて、自分はプロになってから苦しい思いをしてきたタイプだと思う。でも試合に出られない中での過ごし方は意識してきたし、特に同じ状況にいる先輩たちの背中を見て学んで、自分の中に吸収して活かせたのが大きかったと思います」

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