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[MOM4703]広島ユースFW井上愛簾(3年)_積み重ねた努力の先にあった激動の1年。J1のピッチも経験したストライカーが2ゴールで逆転勝利の立役者に!

ゲキサカ / 2024年5月20日 21時50分

サンフレッチェ広島ユースFW井上愛簾(3年=東急SレイエスFC U-15出身)は2ゴールで勝利の立役者に!

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.19 プレミアリーグWEST第7節 広島ユース 3-2 名古屋U-18 安芸高田市サッカー公園]

 もう「ゴールを奪う」職業に就くことは決まった。周囲から見られるハードルは確実に上がっているが、それでも奪い続けなくてはならない。チームに勝利をもたらすためのゴールを。自分の価値を高めるためのゴールを。

「みんなに自分の背中を見て、追ってもらう存在になりたいと思っていて、絶対に手は抜かないですし、自分はもっとやれるんだぞということを見せていきたいので、今日はまず2点獲れたことは良かったですけど、これからもゴールという形でみんなを勇気付けられたらなと思っています」。

 既にJ1デビューを飾っているサンフレッチェ広島ユース(広島)のナンバー9。FW井上愛簾(3年=東急SレイエスFC U-15出身)が叩き出した2つのゴールが、上位対決に臨むチームに鮮やかな逆転勝利をもたらした。


「試合前に監督から『個人個人の役割をしっかり果たせるように』という話をされていたので、自分はフォワードとして点を獲ることだけを意識していました」。井上もそう語ったこの日の一戦は、勝ち点で並びながらも得失点差で上回られている2位の名古屋グランパスU-18(愛知)が相手。3位の広島ユースは序盤から好リズムで立ち上がったものの、一瞬の隙を突かれて先制点を献上してしまう。

 39分。虎視眈々とその瞬間を狙っていたストライカーの嗅覚が発動する。MF小林志紋(2年)がボールを持った瞬間に、2人のイメージは共有された。「ベンチから沢田(謙太郎アカデミーダイレクター)さんに『裏に抜けろ』ということをずっと言われていたので、志紋が前を向いた時に、自分は足元で受けるのではなくて背後に抜けられました」。ラインブレイク。放ったシュートはGKに弾かれたが、リバウンドをきっちりとゴールネットへ流し込む。

 すぐさまゴールネットからボールを拾い、自陣に戻ってくる井上の表情に笑顔はない。「やっぱりホームだったので、『勝たないと』という気持ちもありましたし、次の1点という感じでした」。視線は向かう。次のゴールへ。チームの勝利へ。

 後半7分。小林が左サイドへ展開したボールから、MF長沼聖明(2年)が速いボールでGKとDFラインの間にクロスを蹴り込むと、完全にマークを外して突っ込んできた井上が、確実にボールをゴールネットへ送り届ける。

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