1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

大宮の19歳MF種田陽「NCAAの新人賞狙う」。J初、米国大学リーグ挑戦の理由

ゲキサカ / 2024年5月24日 20時36分

―プレー面のレベル等は?
「僕のように海外から来ている選手もいるので、バルセロナのカンテラ(アカデミー)を経験している選手もいて、思っていたよりレベルは高かったです。現地で大学生や社会人との試合に参加しましたが、自分のドリブルは通用しましたし、生かしやすかったです。向こうは、運動能力の高い選手はいるけど、足下の技術は日本の方が高い印象。その点では、自分の特長は生きると思いました。トライアウトの時は、すごく調子が良くて、3試合で8点くらい決めたのですが、その場にスカウトに来ていた全部の大学からオファーをもらえました」

―その中から、2020年のNCAA王者であるマーシャル大を選んだ理由は?
「大学生として勉強もしなければいけません。まだ語学もままならない状況で、あまり学力が高い大学からスタートすると、サッカーが疎かになる可能性があって難しいと考えていました。トランスファーの制度があって、1年で違うカテゴリーの大学に移籍する選手や、学力の違う大学のチームに移籍する選手もいるみたいです。どこでスタートしようか迷っていましたが、日本で米国の関係者が見に来るトライアウトがもう一度あって、そこで別の選手を見に来ていたマーシャル大から声がかかりました。米国に行って、語学など勉強をして知見を広げたいという目的もあるのですが、まずは、サッカーのレベルを重視してマーシャル大を選びました」

―米国の大学リーグから、どのようなステップアップを考えていますか?
「NCAAからドラフトでMLS(メジャーリーグサッカー。米国1部に相当。近年は、アルゼンチン代表のリオネル・メッシや日本代表の主将を務めた吉田麻也らもプレー)に進む選手もいますし、MLS経由で欧州の5大リーグに進んでいる選手もいるようです。世界で活躍する道がないわけではないし、これからどんどん発展する可能性を持っていると感じる部分もあり、挑戦してみようと思っています。もちろん、まずは、マーシャル大学で活躍しないといけません。プロの世界もそうですけど、勝負の世界では結果が一番評価されるので、最初にインパクトを与えられるかどうかは大事。最初が勝負だと思って、しっかりと、自分の存在感を発揮したいです。海外では、日本よりも我の強い選手が多いんじゃないかと思いますけど、負ける気はないです。1年目からNCAAの新人賞を狙います」

―23年末までの時点で、米国の大学へ進むことが内定していたわけですが、渡米までの期間でアマチュア契約を結び、大宮のトップチームでプレーしている状況です。あまり例のない契約だと思いますが?
「原博実フットボール本部長から話をいただいたときは、驚きました。このクラブじゃなかったらあり得ない話じゃないかとも思います。アカデミーに所属していて、カテゴリー昇格の話を断るとなると、クラブで起用されなくなる可能性もあるのでは……と思っていたくらいなので。本当にありがたいというか、つくづく、良いクラブだなと思いました」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください