大宮の19歳MF種田陽「NCAAの新人賞狙う」。J初、米国大学リーグ挑戦の理由
ゲキサカ / 2024年5月24日 20時36分
―ルヴァン杯ではプロの世界で初得点を挙げるなど、爪痕も残せたのでは?
「米国の大学に行くことが決まっているから、どんな活躍の程度でも問題ないと考えるのは、絶対にやめようと思っていました。練習から全力で臨んで、半年でも先発定着を狙おうと思ってやってきました。1点取っただけではクラブに対する恩返しをしきれないですけど、トーナメント戦でチームを1つ先に進めるゴールを決められたのは、良かったなとは思っています」
―トップチームで過ごした期間で感じた手応え、課題は?
「長所であるドリブルは通用すると感じていますが、ラストのシュートやパスの質、戦術理解、判断とプレーのスピードといった面では、経験を積みながら、もっと高めないといけないと感じています。(杉本)健勇君とか、日本代表を経験しているような選手と一緒にプレーする機会は、初めて。学ぶことが多くて、すごく楽しくて、この期間で一番成長できている実感があります。切り替えの速さや球際の強さで勝つのは前提ということをテツさん(長澤徹監督)からは当たり前のように求められていますし、そこで負けないことへの意識は、自分にとって刺激になっています」
―トップチームでプロの世界に足を踏み入れて半年弱。このまま、ここで……という気持ちになった部分は?
「うん……、そうですね。正直、ジュニア(現U12。種田は小学4年からアルディージャに所属)からずっといて、本当にお世話になっているクラブですし、このクラブを離れるという点は、米国行きを選ぶ過程で、一番悩んだ決断ではありました。でも、やっぱり、海外で自分がどこまでやれるのか、チャレンジしたい気持ちが強かったです。プロの世界に入って、手応えもありましたけど、まだまだだなと感じる部分も多く、別の環境で自分を磨きたいとも思いました」
―6月1日の試合でアルディージャを離れますが、そこからの具体的な予定は?
「6月の初旬からオンラインで準備段階の授業が始まって、7月中旬に渡米予定です。時間が足りないです。正式な入学とNCAAのシーズンインは9月ですが、サッカー部の活動は8月から始まると聞いています。まずは、英語の勉強ですね」
―日本での英語の成績は?
「良い方だとは思いますけど、日本の英語の授業は会話力は関係なくてライティングの問題ばかりじゃないですか。向こうに行ったら、ほとんど意味がないので、大変だなとは思っています。今も英会話の勉強をしていますが、難しくて、壁を感じています(笑)」
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