神村学園が試合終了間際の逆転劇で7連覇!“鹿児島サッカーの将来のため”にも日本一を本気で、全力で取りに行く
ゲキサカ / 2024年5月26日 8時13分
[5.25 インターハイ鹿児島県予選決勝 鹿児島城西高 1-2神村学園高 OSAKO YUYA stadium]
神村学園が劇的勝利で7連覇! 令和6年度全国高校総体(インターハイ)鹿児島県予選決勝が25日に南さつま市のOSAKO YUYA stadiumで開催され、ともにプレミアリーグ勢の鹿児島城西高と神村学園高が対戦。神村学園がDF中野陽斗(2年)とU-17日本高校選抜候補MF大成健人(3年)のゴールによって2-1で逆転勝ちし、7大会連続10回目のインターハイ出場を決めた。
神村学園は、0-1の後半残り2分から逆転。ゲーム主将の日本高校選抜MF名和田我空(3年)は、「神村全体のほんとに力が出たなっていうのは思いました。大会前から『簡単にはいかないぞ』って話もしていましたし、本当に自分たちだけの結果じゃないので、先輩たちの歴史を後輩に繋ぐことができてホッとしています」。執念の連覇。また、選手、スタッフが共有する「自分たちが鹿児島サッカーを盛り上げる」の強い思いを表現し、全国切符を勝ち取った。
決勝は、初めてプレミアリーグ勢同士としての戦いに
今年、鹿児島城西がプレミアリーグ初昇格を果たしたことで初の「プレミア決戦」となったファイナル。“高校年代最高峰のリーグ戦”での厳しい戦いによって、例年よりも早く守備を構築してきた鹿児島城西が、神村学園の攻撃の特長を消して見せる。ゴールに近づく前に相手のドリブル、パスワークを止めると、U-17日本高校選抜FW大石脩斗(2年)へのロングボールやDF背後への配球。敵陣でスローインを獲得し、左SB柳真生(3年)のロングスローで相手にプレッシャーをかけた。
神村学園はU-17日本高校選抜の司令塔、MF福島和毅(2年)が準決勝(24日)に負った足首の怪我によって欠場。U-17日本高校選抜DF鈴木悠仁(3年)をボランチに置いて決勝をスタートした。
その鈴木やMF松下永遠(3年)が、ボールを引き出して前進することにチャレンジ。松下の展開から右WB大成が攻め込み、獲得したスローインから大成がロングスローを投げ込む。だが、ビルドアップを幾度か相手に“食われて”しまったことで、勇気を持ってボールを繋ぐことができない。
前線へのロングボールが相手MF常眞亜斗(2年)に跳ね返されていたほか、名和田へのパスも鹿児島城西の右SB福留大和(3年)に狙われて一気に押し返されてしまう。ストレスを感じながらの攻撃に。有村圭一郎監督が「もうずっと相手の土俵でサッカーしてるような状態だった」と振り返るような展開が続いた。
鹿児島城西は右SB福留大和(右)らが神村学園のエースMF名和田我空へのパスをカット神村学園もDF陣を中心に集中した守りを継続
だが、神村学園はU-17日本高校選抜DF新垣陽盛(3年)、DF黒木涼我(3年)、DF中野陽斗(2年)の3バック中心に、相手のロングボール、セットプレーに対応して得点を許さない。前半は互いにシュートゼロ。鹿児島城西は後半開始から右SH吉田健人(2年)、同10分に180cmFW浮邉泰士(2年)を投入してスコアを動かしに行く。
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