「力が付いたら勝つ」じゃなくて「力がなくても勝つ」。己を知る昨年度選手権の東京代表・早稲田実は保善相手に粘り強く戦って完封勝利!
ゲキサカ / 2024年5月27日 19時0分
[5.26 インターハイ東京都予選1回戦 保善高 0-2 早稲田実高 東久留米総合高校グラウンド]
期待してもらえることは嬉しいけれど、自分たちの力は、自分たちが一番よくわかっている。急がば、回れ。1つ1つの練習で、1つ1つの試合で、ちょっとずつ成長し続けて、ちょっとずつ自信を纏っていくほかに、去年の先輩たちに近付いていく方法はない。
「今持っている財産で勝負というよりは、試合をやっていくことで財産をちょっとずつ増やしていく、引き出しをちょっとずつ増やしていく、という形ですね。公式戦を積み重ねることで、その中で勝っていくことで、1つずつ力を付けていきたいという感じです」(早稲田実高・森泉武信監督)。
新チームで臨んだ公式戦では、初めて2点差を付けての勝利で2回戦進出!令和6年度全国高校総体(インターハイ)東京都予選1回戦が26日、東久留米総合高校グラウンドで開催され、昨年度の選手権で初の全国出場を果たした早稲田実高と保善高が対峙した一戦は、後半にMF松下岬(3年)とFW篠田一(1年)がゴールを挙げた早稲田実が2-0で勝ち切っている。6月2日に行われる2回戦では関東一高と対戦する。
ファーストチャンスを掴んだのは保善。前半3分。左サイドを運んだFW大野泰朗(3年)が強烈なシュート。ここは早稲田実のDF野川一聡(2年)が果敢に体でブロックしたものの、「相手の個人の力があることを意識して、そこに自由にボールを入れさせないことは意識していました」と早稲田実の森泉武信監督も話したように、保善は大野やMF有村漣(2年)、MF鈴木陽太(3年)と前線に並んだアタッカーの馬力を生かしつつ、右のMF塩野晴都(3年)、左のMF塙羚冶(2年)と両ウイングバックも積極的にボールを引き出し、良い形でゲームに入る。
ただ、早稲田実も少しずつボールアプローチのスピードが増し、守備から攻撃への切り替えもスムーズに。「保善は凄くパワフルなチームでしたけど、自分たちも前から行くというのが重要なゲームだと思っていたので、それが前半の途中からできるようになってきて、自分たちのペースに持っていけた印象です」とは3バックの一角を務めるDF小島凛久(1年)。中盤に入ったMF竹内太志(2年)や松下が前を向く機会も増え出すと、31分には決定機。右サイドからキャプテンのMFスミス聡太郎(3年)がクロスを放り込み、収めたFW霜田優真(2年)のシュートは保善のGK杉田龍基(3年)にファインセーブで凌がれたが、惜しい形を創出する。
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