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「まだまだ」も、経験を重ねながら攻守で一歩一歩成長中。静岡学園が3-0で静岡決勝進出

ゲキサカ / 2024年5月29日 2時41分

前半28分、静岡学園高CB矢澤怜士(4番)が先制ゴール

[5.26 インターハイ静岡県予選準決勝 静岡学園高 3-0 富士市立高 藤枝総合]

 26日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)静岡県予選準決勝が藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行われ、2連覇を狙う静岡学園高が富士市立高に3-0で快勝。静岡学園は6月2日の決勝で藤枝東高と戦う。

 一歩一歩。プレミアリーグを主戦場として戦う“技巧派軍団”静岡学園が、経験を重ねながら成長を続けている。試合序盤は富士市立の球際の厳しさに手こずり、狭い局面で慌てて繋ぎに行ってボールロスト。富士市立は高強度でボールを奪うCB桶川陸主将(3年)やバランスを取りながら守るMF岩崎翼(3年)のインターセプトからいずれも推進力のあるFW山崎絢心(2年)、FW西澤龍ノ介(3年)の2トップが一気に相手PAまでボールを運んでいた。

 伝統的に個々のスキル、テクニックを磨いて試合で表現する富士市立だが、今年は“最弱世代”という自己評価だ。それでも、まとまって頑張れる部分や前への推進力など今年の特長を活かした戦い方で優勝候補に対抗。その中でCB細谷蒼太(2年)が相手のプレッシャーを巧みに剥がすなど“らしさ”も見せていた。
富士市立はFW西澤龍ノ介のドリブルシュートなどで攻め返す静岡学園の2年生10番MF山縣優翔が相手のプレスを掻い潜ろうとする
 だが、静岡学園は川口修監督が「(怪我から5月に)帰ってきてちょっと安定した。コーチングできるんで。それが凄くデカい」と評したゲーム主将CB矢澤怜士(3年)やCB岩田琉唯(3年)の的確なカバーリングなどゴールは許さない。そして、前半半ばからはパスワークに加えて左の俊足ドリブラー、MF加藤佑基(3年)を活用する回数を増加。27分には、左SB鵜澤浬(3年)の縦パスから抜け出した加藤が切り返してDFを外し、左足シュートを放った。

 直後の28分、静岡学園がセットプレーから先制する。鵜澤の左CKを「(セットプレーは)今年になってからちょっと自信はついて。今週、練習でも2、3回足で点取っていて、そういう感覚は良かった」という矢澤が右足ダイレクトで合わせてゴールを破った。
前半28分、静岡学園CB矢澤怜士(4番)が右足で先制ゴールCB矢澤怜士(右端)を中心に歓喜の静岡学園イレブン
 静岡学園はさらにコンビネーションや加藤の突破力を活かしてゴールへ迫る。33分には、GK有竹拓海(2年)のロングキックからMF天野太陽(3年)が絶妙なファーストタッチでPAへ侵入し、PKを獲得。天野の右足PKはゴール左へ外れてしまったが、前半半ば以降は加藤、鵜澤の左サイドを中心にゆっくりとドリブルを交えて相手の守りを打開したほか、天野やMF四海星南(2年)のアイディア、テクニックで局面を変えるなど、相手を見ながら攻撃して押し込むことに成功していた。

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