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選手に火を付けた1枚の“公式記録”。柏U-18は湘南U-18との打ち合いを制して「1年前のリベンジ完遂」で全国切符!

ゲキサカ / 2024年6月2日 19時26分


 後半に入ると、選手交代とシステム変更を施した柏U-18が一歩前に出る。6分。交代出場で右サイドバックに入ったMF長南開史(中学3年)が、駆け上がってクロス。エリア内で巧みに収めたMF澤井烈士(2年)のシュートは、ゴールネットへ滑り込む。2年生アタッカーのファインゴール。2-1。逆転。

柏U-18はFW澤井烈士のゴールで逆転!

 ただ、アウェイチームも簡単に引き下がるつもりは毛頭ない。10分。素早い切り替えから篠崎を起点にカウンターを発動させると、寺下が右へ展開。MF中村龍(1年)がワンテンポ溜めて上げたクロスがフリーの寺下へ届くと、冷静にGKを見極めたシュートがゴールネットを揺らす。「そのままズルズル行く可能性もあった中で、意図的に奪ってから速く点を獲るというイメージの中で、相手の隙を突いた良いゴールだったと思います」(平塚監督)。2-2。同点。両者譲らず。

 次の1点を目指して、双方が攻め合う。21分は柏U-18。ワッドとのワンツーで左サイドを抜け出し、エリア内へ潜ったDF藤谷温大(3年)のシュートは、果敢に飛び出した湘南U-18のGK島田悠生(2年)がビッグセーブ。26分は湘南U-18。崎野の右FKから、途中出場のMF杉浦誠黎(2年)が狙ったシュートは栗栖がファインセーブ。29分は柏U-18。長南の横パスを黒沢はダイレクトではたき、投入されたばかりのMF加茂結斗(1年)が枠へ収めたフィニッシュはここも島田がファインセーブ。続くシビアな攻防。上がっていく会場のボルテージ。

 32分の主役は「『自分が点を獲ってチームを勝たせたい。全国に導きたい』という想いがあったので、『点を獲ろう』ということはずっと考えていました」と笑ったナンバー11。GKの栗栖が蹴り込んだボールが左サイドへ抜けると、FW吉原楓人(3年)はドリブル開始。カットインではなく縦突破を選択しながら、強引にエリア内へ突入して左足で打ち切ったシュートは、ゴールに吸い込まれる。ピッチにできた大きな歓喜の輪。3-2。柏U-18が再びアドバンテージを強奪する。

 試合を決めたのは1年生アタッカーだった。37分。右サイドを力強くワッドが運び出し、そのままエリアの中へ侵入。湘南守備陣も懸命に対応したが、こぼれ球にいち早く反応した加茂が左足を振り抜き、ボールをゴールへと送り届ける。ファイナルスコアは4-2。「最後はベルマーレの選手も足が攣っていたと思うんですけど、自分たちは走れるので、追い付かれた時も自分たちの時間が来ることを考えた中で、3点目を獲り返すというところにベクトルを向けられていたので、それが勝利に繋がったのかなと思います」(栗栖)。柏U-18が激闘をモノにして、2年ぶりの全国大会出場を引き寄せる結果となった。

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