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選手に火を付けた1枚の“公式記録”。柏U-18は湘南U-18との打ち合いを制して「1年前のリベンジ完遂」で全国切符!

ゲキサカ / 2024年6月2日 19時26分

柏U-18は1年生MF加茂結斗がチーム4点目をゲット!

「去年と同じ場所で、同じ相手で、何か運命的なものがあって、そんな因縁はお互いの選手が感じながらやっていたように思います」と湘南U-18の平塚監督が話したように、この日のシチュエーションは1年前とまったく同じだった。ラウンドはクラブユース選手権関東予選2回戦。会場は日立台。カードは柏U-18対湘南U-18。その時は1点を守り切って、ウノゼロで勝利した湘南U-18の全国出場が決定。柏U-18はその次の試合で栃木SC U-18にPK戦で屈し、予選敗退を余儀なくされた。

 柏U-18の藤田監督は今回の試合に臨むに当たり、試合前のミーティングで“あるもの”を用意していたという。「今日は今までで一番短いミーティングでした。メンバーを発表して、その後に去年の試合の“公式記録”を見せて、『何が言いたいかわかると思うから、行け』で終わりです」。

「今日のミーティングで去年のベルマーレ戦の公式記録を見せてもらった時に、藤田さんが『去年の試合を忘れたことはない』と。それは選手たちもそうですから」と栗栖が話せば、戸田も「去年の試合を自分はベンチで見ていて、1年越しで自分たちがベルマーレと対戦できるとわかった時に、『絶対に勝って全国に行きたい』ということはみんなで話していた中で、藤田さんが試合前のミーティングでも『去年のベルマーレとの試合はオレも今でも忘れていないから。絶対に今日勝って全国を決めよう』と言ってくれたんです」と言及している。

「誰かのために戦うことで自分の実力以上のものが出てくるというか、それは親が応援してくれる姿を見ることもそうですけど、やっぱり去年の子たちの想いも背負ってほしかったので、“公式記録”を見せた時に、みんなの目の色がガラッと変わったと思いますし、スイッチが入ったと感じたので、少なからず効果はあったかなと思います」(藤田監督)。指揮官が用意した1枚の“公式記録”がもたらす効果は、てきめんだったようだ。

 2年前のクラブユース選手権。柏U-18はベスト4まで勝ち上がったものの、雷雨の影響もあって横浜F・マリノスユースとの準決勝は前半で中止に。抽選の結果、ファイナル進出を阻まれるという悔しい経験を味わっている。この日の会場には当時キャプテンを務めていた西村龍留(東洋大)も応援に駆け付け、試合後には“後輩たち”の全国出場を笑顔で祝福していた。

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