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絶対に負けられない不安とプレッシャーに打ち克った王者の咆哮。青森山田は粘る八戸学院野辺地西を1-0で振り切って県24連覇達成!

ゲキサカ / 2024年6月3日 22時29分

「今年の野辺地西さんは力があって、本当に1点を争うゲームだということで、絶対に失点だけはしたくなかったので、ウチが後ろに重たくなったことで、逆に向こうはやりたいことが出やすい状況でもあったと思います」と正木昌宣監督も言及した青森山田は、ようやく34分にチャンス創出。川口が左へ振り分け、MF大沢悠真(3年)がカットインから放ったシュートはゴール左へ逸れるも、漂わせたゴールの匂い。前半の35分間はスコアレスのままで終了した。


 後半のファーストシュートは青森山田。4分。右サイドで相手のボールを奪い取ったMF別府育真(3年)が、そのまま狙ったシュートはクロスバーを越えたものの、切り替えの速さに滲むのはハーフタイムに施されたであろう“喝”の影響。10分にも別府のクロスに走り込んだ川口のヘディングは枠を外れるも、「後半は山田さんの出足のところがワンランク上がりましたね」と三上監督も言及した通り、青森山田のボールアプローチが相手を上回り始める。

 それでも八戸学院野辺地西は怯まない。14分には堀田が粘って残し、成田が打ち切ったシュートは青森山田のGK松田駿(2年)がファインセーブで何とか回避。19分にも成田が中央を単騎で運び、そのまま枠へ飛ばしたシュートはここも松田がキャッチしたが、「自分たちにもチャンスが多くて、1本どっちかが決めれば流れが変わると思っていました」とは堀田。最終ラインもDF中野渡琉希(2年)と奈良のセンターバックコンビを中心に堅陣を築き、『どっちかの1本』を狙い続ける。

 まさに一進一退の状況で輝いたのは、「仲間が必死に繋いでくれているので、自分は前の選手としてゴールを決めるのが役目です」と言い切ったナンバー14。25分。前を向いた別府が右へ展開すると、駆け上がってきた右サイドバックのDF中島斗武(3年)はグラウンダーで中へ。川口が巧みに合わせたシュートは、ゴール左スミへ吸い込まれる。「ああいう低いクロスで勝負しようということを伝えていたので、その形でゴールになったのは良かったのかなと思います」と正木監督も納得の先制弾。残り10分で青森山田が1点のリードを奪う。

 こうなった絶対王者は強い。「1点入った時には『このまま行くぞ』という気持ちはありましたし、後半に入ったら自分はいつも1つギアを上げられるような感じでいるので、守備でも全体の集中力が上がりましたね」と話したのはキャプテンのDF小沼蒼珠(3年)。右から中島、DF伊藤柊(3年)、MF山口元幹(3年)、小沼で組んだ4バックが安定感を打ち出せば、ドイスボランチのMF谷川勇獅(3年)とMF長谷川滉亮(2年)も球際に激しく寄せ切り、FW石川大也(3年)は最前線から果敢にプレス。高い集中力で相手の攻撃を1つずつ丁寧に潰していく。

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