[MOM4739] 湘南U-18MF中村龍(1年)_スーパールーキー、躍動!1年生ボランチが1ゴール1アシストで全国切符獲得の主役をさらう!
ゲキサカ / 2024年6月10日 19時45分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 日本クラブユース選手権関東予選3代表決定戦3回戦 東急SレイエスFC U-18 1-2 湘南U-18 拓殖大学G]
その醸し出す存在感は、1年生のそれではない。周囲も認める才覚はハッキリとした結果に結び付く。負ければ終わりという、とにかく大事な試合でゴールとアシストを叩き出し、主役の座をさらってしまうのだから、何とも末恐ろしい。
「まずチームで勝つことはもちろんですけど、自分にとっても一番良い経験になるような大会にしていきたい想いはありますね。まだこれから全国大会に向けて、メンバー争いもありますし、入れ替えも全然あると思うので、まずそこを勝ち抜いてスタメンで出て、良い結果を残せるように頑張っていきたいと思います」。
湘南ベルマーレU-18(神奈川)をボランチの位置で支えるスーパールーキー。MF中村龍(1年=VIVAIO船橋SC出身)の2得点に絡む鮮やかなパフォーマンスが、崖っぷちのチームを全国の舞台に力強く導いた。
試合の動画を撮影しながら、カメラ越しにピッチに立つ先輩たちの姿を見つめていた。この日の前日。クラブユース選手権関東予選の3代表決定戦2回戦。横浜F・マリノスユースとの一戦に、その前の週にケガを負っていた中村は出ていない。結果的にはPK戦の末に負けたものの、“撮影係”から見てもチームの雰囲気は決して落ちていなかったという。
「『これで行ける』となってからのPK負けだったので、少し気持ちも落ちるかなと思ったんですけど、『全然明日でしょ』というような、先週のようなモチベーションがあったので、自分もそれに乗り遅れないようにという想いもありましたね。今週はケガもあって平日はあまりチームの練習に合流できなかったので、その不安もあったんですけど、トレーナーの方もしっかり見守ってくれましたし、今日は『思い切りやってこい』と言われました」。全国大会出場権獲得のラストチャンス。東急SレイエスFC U-18との決戦に、中村はスタメンとしてまっさらなピッチに送り出される。
いきなりそのセンスを発揮したのは前半14分。相手陣内で前を向くと、通すべきパスコースを一瞬で見つけ出す。「常に寺下くんのところを見てはいたんですけど、良いタイミングで動いてくれたので、自信を持ってパスができました。『任せた』という感じでしたし、『あそこなら絶対に決めてくれるだろう』と思っていました」。届いたボールをFW寺下翔和(3年)は冷静にゴール。1年生ボランチが先制点を演出してみせる。
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