今年の公式戦19戦全勝!東山が強豪連破の大谷を粘り強さと劇的V弾で振り切り、京都4連覇!
ゲキサカ / 2024年6月10日 21時23分
[6.9 インターハイ京都府予選決勝 東山高 1-0 大谷高 サンガスタジアム by KYOCERA]
東山が公式戦19連勝――。9日、令和6年度全国高校総体(インターハイ)京都府予選決勝が亀岡市のサンガスタジアム by KYOCERAで開催され、東山高が後半アディショナルタイムの決勝点によって、1-0で大谷高に勝利。4大会連続6回目の全国大会出場を決めた。
この日の白星によって、1月開幕の京都府高校新人戦から、近畿高校選手権(近畿新人大会)、プリンスリーグ関西2部、インターハイ京都府予選と公式戦19戦19勝。東山の現3年生は2年前、先輩たちが選手権の国立決勝を戦った姿を見ている世代だ。そのチームがタフなゲームを70分間で勝ち切り、4連覇を達成した。
福重良一監督は「新人戦、近畿大会も多分、スタートのFWなんかもいつも代わってると思います。その中でこう勝たせてもらったから言えることやけど、やっぱり上で戦える選手が15、16、17人と徐々にできつつあるのかなと。そういう中で勝てていってるっていうのが大きいですね」と評価。この日も怪我の主軸左SB沖村大也(3年)がベンチ外でFW吉田航太朗(3年)はベンチスタートだったが、「(先発に加え、)途中で出てきても(流れを)変えれる子、ひと仕事できる選手が出てきている」(福重監督)というチームが全国切符を勝ち取った。
東山は立ち上がりからハイプレスで相手を飲み込みに行く。だが、準々決勝で京都橘高、準決勝で京都共栄高とプリンスリーグ関西1部勢を連破している大谷は、同級生、保護者の大応援の後押しを受けて決勝でも躍動する。
大応援が大谷を後押し
GK坂下遼平(3年)やMF岩谷昊生主将(3年)からボールを大事にしながらビルドアップ。東山は2トップを筆頭に前からボールを奪いに行ったが、大谷の中川智仁監督は「終始、相手の守備網を見ながら空いてるスペース、フリーマンを探して前進をするっていうことが凄くできてたんじゃないかなと思います」。個々の技術力が高く、穴のない大谷は一つ奥側でフリーになった選手も有効活用しながらボールを動かし、ラストパスやシュートへ持ち込んだ。
大谷はGK坂下遼平から勇気を持ってビルドアップ
東山は前半4分にMF雪本迅之助(2年)のラストパスから右SB井川泰駕(3年)が右足シュートを放ち、11分にはMF古川清一朗(3年)の右クロスにFW小西凌介(3年)が飛び込む。だが、よりゴールに迫っていたのは、正確なビルドアップで相手の出足を止めていた大谷の方。16分、右サイドへの展開からMF白波瀬隼(2年)がクロスを上げ、10番MF樋口晃(3年)がヘディングシュートを放つ。
東山は右クロスにFW小西凌介が飛び込むなど先制点を狙った
大谷は20分にも、白波瀬が右サイドでDFを剥がしてラストパス。その後もゴール前のシーンを生み出すと、27分には右CKからFW高林亮太(3年)が頭でゴールネットを揺らす。だが、直前のファウルでノーゴールの判定となった。一方の東山は、やや重心が重くなってしまったところがあったものの、GK徳田光希(3年)の安定した守りや井川のゴールカバーなどによって無失点。福重監督は「0-0で終わってくれたんで、ハーフタイムに修正できた。とにかく0-0で終われたのが1番良かった」。思うような展開ではなかったものの、1点を許さず、後半に繋いだ。
前半27分、大谷は右CKからFW高林亮太がヘッドをゴールへ突き刺すも、直前のファウルでノーゴールに東山は攻め込まれるシーンが増えていたものの、CB津崎翔也らが集中した守り
その後半、東山は前線からのプレッシングを修正。ギアを上げ、開始直後に10番FW山下ハル(3年)の右足シュートが枠を捉える。これは大谷GK坂下が好反応で阻止。大谷も7分、前半から高さを発揮していた注目FW太仁紫音(3年)がDFを外し、右足を振り抜く。
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