先輩たちの悔しさを引き継いだ世代が堂々と立った日本一へのスタートライン。帝京は後半ATの決勝弾で日大豊山に逆転勝ちを収めて全国切符!:東京
ゲキサカ / 2024年6月16日 17時59分
[6.15 インターハイ東京都予選準決勝 帝京高 2-1 日大豊山高 AGFフィールド]
2年前。真夏の徳島。全国ファイナルで味わった“あと一歩”の悔しさを、忘れているはずがない。高校サッカー界を牽引してきた、伝統のカナリア色のユニフォームに袖を通しているからには、どんな時でも目指すのは一番上。トーナメントの一番上から見下ろす景色だ。
「今日勝って全国に出られることは嬉しいですけど、自分たちが掲げているのは全国優勝ですし、ここはあくまで通過点なので、また気持ちを切り替えて、プリンスリーグもありますし、ここからもっと全員で意識を高め合ってやっていければなと思います」(帝京高・砂押大翔)。
しぶとい勝負強さを発揮して、後半アディショナルタイムの決勝弾で全国切符!令和6年度全国高校総体(インターハイ)東京都予選準決勝が15日、AGFフィールドで開催され、2年ぶりの全国を狙う帝京高と初の全国出場に燃える日大豊山高が対峙した一戦は、前半17分にFW大山泰生(3年)のゴールで日大豊山が先制したものの、40+6分にFW土屋裕豊(3年)のFKで追い付いた帝京は、後半40+5分に途中出場のMF杉岡侑樹(2年)がゴールを挙げて劇的な逆転勝利。全国準優勝に輝いた2022年以来となる34回目のインターハイ出場を決めている。
立ち上がりから構図は明確になる。ボールを動かす帝京と、ボールを奪いに行く日大豊山。ただ、帝京はセンターバックのDF田所莉旺(3年)とDF畑中叶空(3年)、ドイスボランチのMF砂押大翔(3年)とMF加賀屋翼(2年)が丁寧にビルドアップを試みるものの、「ボールは持って動かしているけど……、という感じの前半でしたね」と田所も話したように、テンポアップするスイッチを見つけ切れず、外回しでボールキープする時間が長くなっていく。
すると、鮮やかなピンクの一刺しは前半17分。左サイドをDF大根悠資(3年)が駆け上がってクロス。ファーまで届いたボールをFW作道海斗(3年)が折り返すと、キャプテンのFW葛西由晏(3年)がシュート気味に中へ。収めた大山は「そのまま打とうとしたんですけど、『スライディングしてくるな』と思ったので」完璧な切り返しで2人のマーカーを滑らせ、冷静なフィニッシュ。ボールはゴールネットへ突き刺さる。「凄く良い形で、狙い通りの形で獲れました」とは海老根航監督。日大豊山が先に1点のアドバンテージを得る。
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