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最大の武器は「一緒に戦う」と「信じる」を貫く決心。全員が「人間的なAチーム」を目指す駒澤大高は終盤の決勝点で國學院久我山を振り切って9大会ぶりの全国へ!:東京

ゲキサカ / 2024年6月17日 12時25分

 クーリングブレイクを挟むと、駒澤大高の出足が上回り始める。40+1分にはDF小熊鉄平(3年)の右クロスに、飛び込んだMF寺尾帆高(3年)のヘディングはクリーンヒットできず、さらにこぼれを森田、寺尾と残し、内田のシュートはDFに当たって枠を外れるも、厚みのあるアタックを披露。「前半の最後の方は自分たちが押し込むような形になって、そこでポジティブな印象を持ちましたし、『自分たちもやれるぞ』という肌感覚を覚えられました」(寺尾)。前半はスコアレスで推移する。


 後半も先にチャンスを掴んだのは駒澤大高。6分。小熊のスローインを岩井がフリック。内田が右から折り返し、走り込んだ寺尾がフリーで放ったシュートは太田のキャッチに遭うも、悪くないアタックを。15分にも内田が蹴った左CKから、岩井のシュートはわずかにゴール左へ外れたものの、得点への意欲を打ち出し続ける。

 交代カードを切りながら、攻撃のギアを上げたい國學院久我山は18分、途中出場のDF今井亮太朗(3年)とFW加藤瑛汰(2年)が細かく回し、前島が狙ったシュートは枠の右へ。19分にも近藤が左へ展開したボールを今井は丁寧なクロス。ニアに潜った前島のヘディングはゴール左へ逸れるも、9番のストライカーに続けてフィニッシュが訪れる。

 駒澤大高を率いる亀田雄人監督は、信じていた。「ウチの選手も前半よりだんだん攻守で突っ込めなくなるシーンは出てきたなと。ただ、相手の足が止まってきている感覚も少しありましたし、ウチも途中から入れた3年生たちが悔しい想いをしながらやっていた子たちなので、彼らがやってくれると思っていました」。

 37分。左サイドで獲得した駒澤大高のFK。スポットに立ったMF矢島礼偉(3年)がファーへ届けたキックを岩井が頭で折り返すと、中央で待っていたのは途中出場の岸本。「途中出場がここ3試合は続いていて、悔しさはありました。でも、その中で折り返してきたボールを意地でもねじ込んでやろうという気持ちが強かったです」。頭でねじ込んだボールは、ゴールネットへと到達する。スタメン落ちの悔しさを力に変えた3年生ストライカーが土壇場で大仕事。駒澤大高が1点のリードを強奪する。



 アディショナルタイムが掲示される。時間は9分。「『長いな』と思いましたけど、それでも9分を長いとか言ってられないなって。実際に長かったですけど(笑)、『今日は自分たちの人生の懸かった試合だ』と話してゲームに入っているので、『何が何でも9分間凌いで、自分たちが最後に勝とう』というマインドにみんながなっていたと思います」(寺尾)「もう守り切るしかないなと。変に引いて守るというよりは、前からプレッシングに行って、やることを変えずに、正直9分は長いですけど、そこまで80分もやってきましたし、それをラストにちょっと続けるだけだったので、最後まで集中していこうという感じでした」(嶋田)。

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