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最大の武器は「一緒に戦う」と「信じる」を貫く決心。全員が「人間的なAチーム」を目指す駒澤大高は終盤の決勝点で國學院久我山を振り切って9大会ぶりの全国へ!:東京

ゲキサカ / 2024年6月17日 12時25分

 加えられた9分間が過ぎ去ると、ようやくタイムアップを告げる主審の笛の音が彼らの耳に届く。「この勝利を目指して半年、1年、もっと言ったら3年間、自分たちはここまで掛けて準備してきて、今日の久我山は本当に強かったですけど、ピッチ内もピッチ外も含めて、全員で戦った結果として勝てて良かったと思います」(寺尾)。1次トーナメントから数えて6連勝を飾った駒澤大高が、2014年以来となる9大会ぶりの全国切符を力強く引き寄せた。







「選手たちも勝利に対する自信を持ってやっていたのかなと。今年のキーワードは『信じる』なんですけど、自分たちの勝利を信じるということを、みんなが思いながらやっていたと思います」。歓喜に沸く試合後。亀田監督はこの日の勝利について、そう話していた。

 ディフェンス陣を逞しく束ねた嶋田が、『信じる』の解釈をもう少し詳しく教えてくれる。「『信じる』と言っても“過信”とはちょっと違って、自分たちはできるからやらなくてもいいとかではなくて、やるべきことをやれば勝てるというようなイメージなので、いつも通りというか、ちゃんとやるということを意識しています。練習中も『信じる』というのはとても大事なことだと思うんですけど、一歩間違えれば油断にも繋がってしまいますし、前日までにできる準備に完璧はないと思うんですけど、完璧に近づける努力をしていって、当日は今まで積み上げてきたものを信じるだけ、というイメージですね」。

 前日までの準備で、完璧に近づける努力をしているのは、もちろん試合に臨むメンバーだけではない。「自分たちは“応援”ではなくて、“一緒に戦う”ということを意識して取り組んでいるところもありますね」(寺尾)「駒澤はスタンドの仲間も“応援”というよりは、“一緒に戦う”という認識なんです」(内田)。奇しくも2人がまったく同じことを口にする。200人近いスタンドの選手たちも、ピッチ上の選手たちと『一緒に戦う』ために心を整え、声を揃え、勝利だけを信じて、全力で勇気を送り届ける。

 嶋田が笑顔で口にした言葉が印象深い。「昨日も準々決勝の大成戦の前も、応援団長の原ちゃん(原悠輔)と『原ちゃん、頼む』『結も頑張って』みたいな感じで話していたんですけど、ここまでの6連勝というのは、原ちゃんをはじめとした応援団のおかげだと思っています。あの声はメッチャ力になっていて、スタンドのみんなは応援してくれる仲間というより、一緒に戦ってくれる仲間ですし、今日の試合後も原ちゃんは泣きながら勝利を喜んでくれたので、『やっぱりみんなのおかげだな』ということは改めて強く思っています」。

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