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関東大会予選準優勝とインターハイ予選ベスト4。指揮官も驚くこの2か月の圧倒的成長。2024年の日大豊山が突入しつつある新章のストーリー

ゲキサカ / 2024年6月18日 19時40分

貴重な経験を積んだ日大豊山高は選手権予選で初の全国へ再チャレンジ!

[6.15 インターハイ東京都予選準決勝 帝京高 2-1 日大豊山高 AGFフィールド]

 とにかくシビアな試合ばかりを繰り返してきた、この2か月で得てきた経験は、間違いなく彼らの視線をより高いところに引き上げてしまった。確かに見えてきた東京の頂上。ここまで来たからには、もう引き返せない。新たな歴史を切り拓くための2024年を、最後まで走り切ってやる。

「選手権での全国出場も目標にはしていましたけど、正直そう口で言っていただけで、内心は『キツいんじゃないか』と思っていました。でも、今回のインターハイと関東予選でしっかり良い結果を出せているので、『ちょっと現実味が出てきたな』とワクワクしています」(日大豊山高・葛西由晏)。

 関東大会予選は堂々の準優勝。インターハイ予選は代表権獲得まであと一歩のベスト4。今シーズンの東京の高校サッカーシーンを席巻している日大豊山高にとって、もう冬の全国出場は達成すべき明確な目標だ。


「本当に選手たちがよく頑張ってくれましたね。想像以上にやってくれたなと思います」。終わったばかりの試合を海老根航監督はそう振り返った。夏の全国出場を巡るインターハイ東京予選準決勝。名門の帝京高と対峙した日大豊山は、互角以上の戦いを繰り広げる。

 貫きたいスタイルはハッキリしていた。ゴールキックはGK高橋謙心(3年)が小さく出し、DF石田悠太郎(3年)とDF丸山修史(3年)のセンターバックコンビからきっちりビルドアップ。ドイスボランチを組むMF平間右庵(3年)とMF磯野湧人(3年)もセカンド回収に奔走しながら、ボールを収めれば左右にきっちり配球。練習してきた形で前進していく姿勢を鮮明に打ち出していく。

 すると、素晴らしいサイドアタックから先制点を奪う。前半17分。ここも最終ラインのビルドアップを起点に、平間は左サイドへ展開。走ったDF大根悠資(3年)のクロスをファーでMF作道海斗(3年)が折り返し、FW葛西由晏(3年)のシュートを収めたFW大山泰生(3年)はシュートフェイントで2人のマーカーを外すと、豪快なシュートをゴールへ叩き込む。「普段だったら打っちゃうんですけど、こういう時にしっかり落ち着いて流し込めて良かったです」と笑ったストライカーの一撃。早くも難敵からリードを奪う。



 痛かったのは追い付かれた時間帯だ。前半終了間際の40+6分。ペナルティエリアのすぐ外でFKを献上すると、それを直接叩き込まれてしまう。「不用意なファウルからで、アレがなくて1-0で折り返していれば、また違う形で後半に入れたかなと思うんですけどね」(海老根監督)。だが、後半のピッチに帰ってきた日大豊山の選手たちは、前半と微塵も変わらずファイティングポーズを取り続けていく。

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