中学3年でのプレミアデビューにも「これに満足しないで、次はどんどん前に絡んで点を獲りたい」。柏レイソルU-18MF長南開史が記した「15歳のスタートライン」
ゲキサカ / 2024年6月23日 21時23分
[6.22 プレミアリーグEAST第9節 横浜FCユース 1-4 柏U-18 保土ヶ谷]
15歳だからとか、中学生だからとか、そんなことはまったく気にしていない。ここはあくまでもスタートライン。試合に出たら誰よりも活躍したいし、誰よりもチームの勝利に貢献したい。それが自分にはできると信じているから、このピッチに立っているのだ。
「やっとスタートラインに立ったなという感じです。でも、もっともっと上を目指していますし、このチームの主力になることを目指しているので、これに満足しないで、今日も点を獲りたかったですけど、あまり前に絡めなかったので、次はどんどん前に絡んで、点を獲りたいです」。
中学3年生で飾ったプレミアリーグデビューは、あくまでもこれから紡いでいくストーリーのファーストステップ。柏レイソルU-18(千葉)に現れた15歳の新星。MF長南開史(中学3年=柏レイソルU-15)はこの日に味わった悔しさを糧に、大きな可能性に彩られた未来へと突き進む。
横浜FCユース(神奈川)とアウェイで対峙したプレミアリーグEAST第9節。柏U-18は先制を許したものの、MF沼端隼人(2年)とMF黒沢偲道(3年)のゴールで前半のうちに逆転すると、後半に入ってFW吉原楓人(3年)とFWワッド・モハメッド・サディキ(3年)も得点を重ね、後半15分までに4-1とリードを広げる。
18分。ピッチサイドに30番の姿が現れる。両チームのメンバーの中で唯一の2009年生まれ。メンバーリストの前所属チームに『柏レイソルU-12』と記されている中学3年生の長南は、同点弾を沈めた沼端との交代で、プレミアリーグデビューの舞台へと駆け出していく。
「彼が出ることに関しては全員が納得していると思うので、入れたからには特別扱いはしないですし、みんなと同じことを求めます」。チームを率いる藤田優人監督は、きっぱりとそう言い切る。チームにとって、この試合にとって、必要な選手だから使う。指揮官の意志にはいささかのブレもない。
実はこの試合を前にして、“U-18デビュー”は果たしていた。6月1日。日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会関東予選2回戦。勝てば全国大会出場が決まる湘南ベルマーレU-18(神奈川)との一戦。長南は後半開始から右サイドバックに入ると、いきなり鋭い突破からのクロスでFW澤井烈士(2年)のゴールを演出。以降も45分間を逞しく戦い抜き、勝利の瞬間をピッチの上で味わった。
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