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リベンジに燃える無敗の流経大柏。返り討ちに意気込む未勝利の市立船橋。2週連続で激突した両雄の激闘はドロー決着!

ゲキサカ / 2024年6月24日 19時34分

「インハイの負けには自分が一番立ち直れていないけど、勝ち負けと別に考えないといけないことが絶対にあると思っているので、今日もメンタル的な部分を引き出すためには、決勝と同じメンバーでやって『やり返そうぜ』というやり方もあるじゃないですか。でも、あの試合で歯がゆい想いをしていた選手とか、悔しいと思ってスタンドで泣いていた選手たちの想いがどうだったのかなというのも考慮して、そういう想いは将来の彼らにも、将来の流経にも繋がると思っているから、そういう部分はポジティブに考えた方がいいなと思ったのが今日の試合だったんです」。

「堀川はチームの大黒柱なので、彼が出場停止なのは痛いけど、そういう試合で右サイドに葛西と廣瀬を使ってみたりして、今日のこの試合を乗り切って、世界が広がった選手がいっぱいいるんじゃないかなと思いますし、階段を登れた選手もいたと思うので、そういうことが面白いんですよ。そもそも堀川だってサイドバックになって、選手としてもう一段階登っているわけですから」。

「そういう好奇心を指導者がなくしてしまったら、選手たちも自分のポテンシャルを引き出そうとしなくなっちゃうと思うんですよ。『もしかしたらこうすれば選手が良くなるんじゃないかな』『この選手はこういう可能性があるんじゃないかな』『このポジションだったらこういうことができるんじゃないかな』と思うことが、やっぱり選手のポテンシャルを最大限に引き出す唯一の手段かなと思うし、そういう部分では選手の良い理解者で、良い道先案内人でありたいなとは思っていますけどね」。指揮官は選手たちの可能性を信じ、ポテンシャルを信じ、さらなる成長を信じて、日々のグラウンドに立っている。

 今年のチームの力には誰もが自信を持っているし、それを証明し続けるための戦いは、まだまだ十分すぎるほどに残されている。「ここからも相手が対策してくることで、難しい試合も増えてくると思うんですけど、自分たちはどんな相手であろうと流経らしく戦うのが目標ですし、そこで戦い方を変えないということも決めているので、新しい流経の形を作っていきたいですね」(富樫)「残っているプレミアリーグと選手権で二冠を達成したいと思いますし、あの負けが自分たちのターニングポイントになるように、ここから右肩上がりでどんどん良くなっていくように、キャプテンとしての責任と自覚を持って、このチームを支えていきたいなと思っています」(奈須)。

 榎本監督は「夏に少し時間が空く分、そこでどうやって彼らのモチベーションを上げさせるかもそうですし、冬に向けての想いをどうやって養っていこうかなと思っていますけどね」と少しだけ笑った。百の個性が心を合わせ、一つの音を奏でれば、まだ見ぬ山の頂を望むこともできるはず。2024年の流経大柏は、ここからがきっと今まで以上に面白い。



(取材・文 土屋雅史)
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