ハーフタイムに響いた「戦術に感情を乗っけろ!」という指揮官の檄。湖国の海賊・近江は4連勝中の神戸弘陵をホームで撃破!
ゲキサカ / 2024年7月1日 19時34分
神戸弘陵の左の翼、FW石橋瀬凪(3年)
17分は近江。中央をドリブルで運んだFW山本諒(3年)のシュートは、DFに当たって右ポストを直撃。21分は神戸弘陵。石橋が左へ振り分け、FW白石蒼悟(2年)が放ったシュートは近江のDF藤田准也(2年)が身体でブロック。37分も神戸弘陵。左サイドを運んだ石橋の折り返しから、大垣が打ったシュートは、ここも近江ディフェンスが複数人でシュートブロック。さらに、神戸弘陵は43分にも右から大垣が左足クロスを送り、石橋が合わせたヘディングはゴール左へ。「前半はあれだけ回していて、ゴールが入らなかったというところが痛かったですね」と木津。最初の45分間は近江が1点をリードして終了した。
「前半は押しこまれる時間帯の方が多かったですけど、練習からクロス対応は徹底してやってきたので、焦れずにできたかなと思っています」とキャプテンのGK山崎晃輝(3年)も話した近江は、後半もスタートからやや劣勢を強いられながらも、藤田、DF高本翼(3年)、DF中川郁人(3年)で組んだ3バックを中心に、守備の安定感も発揮。ドイスボランチの廣瀬とMF伊豆蔵一惺(3年)はセカンド回収に奔走し、きっちりとした組織的な対応で穴を作らない。
すると、後半17分に生まれた追加点。左サイドをFW松山大納(2年)との連携で抜け出した市場が、カットインしながら右足で打ち込んだシュートは、左スミのゴールネットへ突き刺さる。2-0。ワンチャンスを見逃さなかった近江の高い集中力。点差が広がる。
2点を追いかける神戸弘陵もアクセルを踏み込む。23分には木津、FW下酔尾朔也(3年)、石橋とボールを繋ぎ、途中出場のMF中邑蕾羽(3年)が打ったシュートは中川が何とかクリア。28分にも下酔尾のパスから、右サイドに移った石橋のシュートは山崎がセーブ。31分にも木津が左へ振り分け、こちらも途中出場の池が枠へ収めたシュートは、山崎が辛うじて触ってクロスバーにヒット。さらに33分にも右から石橋が3人を置き去りながら狙ったカットインシュートは、山崎が丁寧にセーブ。「アレだけ押し込んでいる時間が多かったので、あとはフィニッシュの精度ですよね」とは谷監督。チャンスは作り続けたものの、1点が遠い。
38分。ようやくアウェイチームが相手ゴールを打ち破る。左サイドから木津が中央へ送ったボールを、下酔尾が丁寧に落とすと、池が叩いたシュートはゴールネットを揺らす。「決定機を作れますし、仕事はきっちりできる選手ですね」と指揮官も賞賛する2年生アタッカーが一仕事。2-1。終盤に差し掛かったタイミングで、神戸弘陵が勝ち点獲得への執念を表出する。
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