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悔しさだけを突き付けられた異国の地で定めた決意。FC東京U-18MF永野修都は世界と再会するその日までバージョンアップし続ける

ゲキサカ / 2024年7月4日 12時45分

 ボランチにトライしているからこそ、より強く意識しているのは攻撃への効果的な関わり方だ。「前からも後ろからも相手が来るという、プレーを選択する際に考える時間が短いポジションではあるので、ギリギリの相手との駆け引きの中で、どれだけ相手の怖いところにパスを出せるかが求められる部分かなって。できるだけ相手の嫌なところにパスを出せるようにというのは練習から考えていますし、そこはもっとやっていかないといけないなと思います」。

 もともと攻めることは嫌いではない。むしろ行けるのであれば、どんどん前に出ていきたいタイプだ。「ボランチでのプレーは攻撃にも直結しますし、ボールにもガツッと行けるので、そういう楽しさはありますね。今日もミドルシュートやコーナーからもチャンスはあったので、点を決めたかった想いはあります」。明確な数字という結果も、今まで以上に欲している様子が窺える。


「自分としても高校2年生は大きく成長していく時期だと思っていたんですけど、いろいろな焦りもあって、ケガで1年間の大半を費やしてしまった部分はあったので、そういった意味では悔しい1年でした」。自身でもそう振り返ったように、2023年の永野は負傷に泣かされる時間がとにかく長かった。

 とりわけ悔しさを突き付けられたのは、昨年11月にインドネシアで開催されたU-17ワールドカップ。主力の1人として臨むはずだったこの大会は、負傷の影響で直前までメンバー入りも危ぶまれていた中で、何とか21人の枠には滑り込んだものの、自身のパフォーマンスには大きなもどかしさを感じていたという。

「本当に大会の期間はメチャクチャ悔しくて、初戦の45分に出られたことはプラスではあるんですけど、結局自分の力が足りずに、そのあとはグループリーグもトーナメントも1分も出場することができなくて、本当に、本当に、悔しい経験でした」。

 印象的だったのはスペインに敗れたラウンド16の試合終了直後の光景。チームの敗戦をベンチから見守ることしかできなかった永野は、押し寄せてくる感情を抑え切れず、大粒の涙を流していた。

「1年半ぐらい一緒にプレーしていた仲間との最後に、試合に出て関われなかったという悔しさだったり、自分の実力がまだ全然足りていないという現実に対して、本当に自分自身に悔しくなりましたし、もっとやらなきゃ世界にも、同じ日本代表で一緒にやっていたメンバーにも置いていかれるな、という気持ちが湧いてきました」。

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