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個人の繋がりからグループの全体像を描くブレないアカデミーのフィロソフィー。さらなる進化を期す熊本U-18は長崎総科大附とスコアレスドロー

ゲキサカ / 2024年7月7日 7時25分

ロアッソ熊本U-18と長崎総合科学大附高の激闘はスコアレスドロー

[7.6 プリンスリーグ九州1部第9節 熊本ユース 0-0 長崎総合科学大附高 大津町陸上競技場]

 トレーニングで積み重ねてきたことを過不足なく出せるところまでは、間違いなく成長してきた。ここから先は次のフェーズ。選手が自分たちの個性を存分に発揮し、それが掛け算になって、想像以上のプレーがピッチに現れていく。指揮官はそこをハッキリと見据えている。

「『それはもうボール状況次第でしょ』『オマエはどこで受けたかったの?』の繋がりで、全体があるようなチームにしたいと思っていて、相手に『ロアッソのシステムって何なの?』と言われるような形が理想というか、そこを追い求めて、トライして、選手とともに成長していければと思っています」(ロアッソ熊本U-18・岡本賢明監督)。

 異なるスタイルの両者が激突した炎天下の一戦は、決着付かず。6日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2024九州1部第9節でロアッソ熊本U-18(熊本)と長崎総合科学大附高 (長崎)が対戦し、双方にチャンスはあったものの、結果はスコアレスドローとなった。


 試合はスタートから明確な構図ができる。「ロアッソは後ろからしっかり繋いで、しっかりゲームメイクして、ボールを支配して、アグレッシブにプレーするということを目標にやっています」とキャプテンのDF東哲平(3年)が話した熊本U-18は、その東とDF前川晟真(2年)に左サイドバックのDF奥村海斗(3年)を交えた3枚でビルドアップしつつ、中盤に入ったMF朽木優水(3年)とMF堤隼誠(3年)もボールをピックアップして、縦へのスイッチを入れるタイミングを探っていく。

 一方の長崎総科大附は長いボールを使いながら、MF宇土尊琉(3年)、MF阿部紘斗(3年)、MF高橋駿介(3年)の中盤3枚がセカンド回収に奔走。右のFW門井良知(3年)、左のFW松下昊稀(3年)を生かしたサイドアタックからチャンスを探る一方で、前半の途中からは「そこは自分たちで流動的にやらせているので」と定方敏和監督も話したように、ピッチの中での話し合いで前線からのプレスの形も変更するなど、柔軟な戦い方を披露する。

 30分を過ぎると、お互いにチャンスを創出し始める。33分は熊本U-18。DF高村颯太(2年)が左へ振り分け、FW元松蒼太(2年)が打ったシュートはわずかにゴール左へ。35分は長崎総科大附。中央左寄り、ゴールまで約25メートルの位置から宇土が直接狙ったFKはわずかにバーの上へ。45+2分は熊本U-18。ここも左サイドから元松が枠へ収めたシュートは、長崎総科大附のGKマガリェンス・アルナウド(3年)が弾き出し、こぼれを叩いた堤のボレーはゴール左へ。前半は0-0のまま、45分間が終了した。

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