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[MOM4760]熊本U-18MF成田響輝(1年)_原石が放った圧倒的な輝き!時間を追うごとに切れ味が増す“後天的レフティ”の躍動!

ゲキサカ / 2024年7月7日 18時40分

 後半33分。ここも成田は躊躇なく中央をドリブルで突き進む。剥がして、剥がして、適切な状況判断から右サイドへラストパス。駆け上がってきたDF高本颯太(2年)のシュートは枠を越えたものの、決定的なチャンスを独力で演出してみせる。

 結果的に試合はスコアレスドロー。ボールを持つ時間の長かった熊本U-18にしてみれば、やや悔しい勝ち点1となった感も否めないが、「後半の途中からドリブルができ始めて、そこからチャンスが何回が作れたと思うので、終わった後にちょっと『前半からできてればな』と思いました」と笑った1年生の好パフォーマンスは、今後への期待を感じさせるには十分なそれだった。



 中学年代の3年間は、「全部自分にボールを預けてもらって、そこから攻めようというチームでした」という熊本県内の荒尾フットボールクラブでプレー。普段は県2部リーグを主戦場に置く中で、県トレセンにも入っていた成田には県外の強豪チームからも声が掛かっていたものの、選んだ進路は地元のJクラブのアカデミーだった。

「決め手はスカウトの方が中1の時から自分を見てくれていたことです。あとは地元でサッカーを続けて、プロサッカー選手になりたいという想いがありました」。覚悟を持ってこの4月から熊本U-18の門を叩いたが、当初は要求される水準に戸惑うことが多かったという。

「サッカーの戦術の話が難しくて(笑)、頭と身体が付いていなかったので、ちょっと悩んでいた時期がありました。走ったり、ワンツーしたりとか、周りとの関わり方が難しかったですし、どういうポジショニングを取ったらいいかとかがあまりわからなくて、大変でした」。

 ただ、チームを率いる岡本賢明監督にとってみれば、壁にぶち当たったその経験も、ある程度は想定していたという。「響輝がもともと上手いのは知っていましたけど、今までボールと自分の関係でプレーしているところが多かったので、『もうちょっとオフのところで良い状態で受けられたら、もっと良さが出るよ』というような話が難しく感じたんだろうなって(笑)。少しずついろいろなことができるようになってきましたね」。

 守護神を任されているGK宮本哲宏(3年)も成田について、ポジティブな成長を感じているようだ。「どうしてもロアッソは前線の守備をする時の決まりとかはあったりして、ボールを受けたら十分できるんですけど、そこは難しかったのかなと。でも、サッカーに対して凄くマジメですし、1年生なのに自分から声も出せますし、自分をどんどん出してくれているので、今は頼もしいなと思っています」。

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