[MOM4760]熊本U-18MF成田響輝(1年)_原石が放った圧倒的な輝き!時間を追うごとに切れ味が増す“後天的レフティ”の躍動!
ゲキサカ / 2024年7月7日 18時40分
成田自身も自分の中での変化を確実に感じている。「今は自分の持ち味を出すために、受ける回数を増やして、自分から関わりに行こうと思っていますし、周りに合わせるのではなくて、自分の良さを出すことも意識しています。最近は難しい話もわかってきたので大丈夫です(笑)」。チームのベースを理解してきたことで、ストロングを出すタイミングや場所も格段に整理されてきているようだ。
ドリブルもパスも大半は左足によって繰り出されるが、その“利き足”に対する自信を尋ねると意外な答えが返ってきた。「もともとは右利きです。中学1年生の時に結構左足で蹴り始めたら、『左の方が蹴りやすいし、ドリブルしやすいな』と思い始めて、そこから左の方が蹴れるようになりました」。つまりは“後天的”な左利きとのこと。そんなエピソードからも、規格外の才覚が窺える。
岡本監督が明かしてくれた話も興味深い。「ここ最近はトレーニングの中でも高いパフォーマンスを出せていますけど、ストイックでマジメな子なので、自分にすべて矢印が向くところもあって、それによっていろいろ悩んでいくところもあると思うので、うまくメンタル面も含めて成長させていければなと思います」。指揮官もコーチングスタッフも先輩たちも、この1年生の成長を温かく見守っている。
サッカー選手として目指している到達点を問われた成田は、キラキラした目でこう口にした。「ロアッソでプロサッカー選手になって、そこからJ1や海外に出ていきたいと思っています」。その掲げた目標にたどり着くため、自身が誇る武器のドリブルのように、前だけを見つめて走り続けていく。
熊本が育んできた新たな才能。熊本U-18に台頭してきた16歳。このままのびやかに成長していくのであれば、成田響輝の名前を今まで以上に多くの人が知ることになるのも、そう遠い日のことではないはずだ。
(取材・文 土屋雅史)
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