1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

“8か月ぶり”の『We are green』。青森山田が“山田らしく”守り勝ち、涙と笑顔の今季ホーム戦初白星!

ゲキサカ / 2024年7月7日 21時6分

 正木監督が「今はサブの子たちも含めて16人、17人ぐらいで戦えてる現状もあるので。出てる45分、60分関係なく、もう出し切れって言ってきた」という青森山田も先発組が普段以上に走らされながらも役割を全う。交代出場組も奮闘した。

 フィジカル能力に長けた交代出場MF菱田一清(2年)が高強度の守備。また、小沼や福井が体勢を崩されても粘り腰でボールに触れるなど際の攻防で何とか踏ん張り続ける。そして、カウンターから別府がドリブルシュートを放ち、大沢や交代出場MF三浦陽(3年)もスペースへ抜け出す動き。加えて、セットプレーを獲得していたが、柏U-18もリスク管理を怠らず、後半はほとんど危ないシーンを作らせなかった。
抜群の走力で青森山田を支えたFW大沢悠真柏U-18はCB猪狩鉄太らがしっかりとリスク管理。追加点を許さない
 柏U-18は38分、長南の縦パスで左SB小林が抜け目なく抜け出すが、青森山田GK松田が距離を詰めて阻止。45+2分には左SBからボランチへポジションを移していた藤谷温大(3年)の右足ミドルが右ポストを叩く。この跳ね返りを交代出場FW澤井烈士(2年)がゴールへ押し込んだが、紙一重の差でオフサイドの判定。柏U-18は最後まで緩めることなく反撃を続けたが、青森山田がタフに走り続けて守り切った。
後半45+2分、柏U-18FW澤井烈士がポストの跳ね返りを押し込んだが、オフサイドの判定整列時、青森山田の選手たちの目には涙が
 試合後、柏U-18の栗栖は「試合終わった後、相手が間近で喜んでた姿見て、ホントに簡単に忘れられない悔しさだと思う」。首位争いに食い込むために青森山田戦と次週の流通経済大柏高(千葉)戦での連勝を目指していたが、その1戦目は黒星。次節へ向けて「本当に日本一を取りにいく。そのためにやることを全力でやる」と誓っていた。
 
 一方、青森山田にとっては大きな、大きな白星となった。正木監督は「多分、内容よりも彼らが一番欲しいのは勝利という自信だったので。インターハイ前にこれを取り戻すかどうかって、ホントに大事なことであって。内容とか、もっとやらなきゃいけないことはこれから改善できるけど、自信っていうモノだけは勝利でしか多分植えつけられなかったかなと思うので、ホントに大きい勝利で、終わった後の涙がみんな物語ってるだろうし、スタッフも若干ちょっと涙流してるっぽいやつで、1人、2人いたので」と微笑。選手権、プレミアリーグの2冠王者の次世代が重圧を受けていたことは間違いない。新チームはこれまで“やれていた”ものの、どこかで僅かな隙が生じて失点。失敗も経験しながら、地道に“青森山田らしさ”を求め続けて一つ結果と自信を勝ち取った。この白星を「次」へのきっかけにするつもりだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください