[MOM4762]大津GK坊野雄大(3年)_チームきっての愛されキャラの躍動!GK転向から2年弱の守護神が「最後まで我慢する」セーブで勝利に貢献!
ゲキサカ / 2024年7月8日 18時53分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.7 プレミアリーグWEST第11節 大津高 3-1 東福岡高 大津町運動公園球技場]
まだゴールキーパーに転向して2年も経っていないが、この高校年代最高峰のステージで積み重ねた経験は、自分を間違いなく成長させてくれた。目の前には頼れるチームメイトたちが厚い壁を築いている。それでも、そこをすり抜けてきた相手には、オレが立ちはだかってやる。
「去年のプレミアを経験しているのとしていないのでは大きな差があると思いますし、やっぱりキーパーに大事なのは試合の慣れなので、そこは経験して良かったなと思います。今年はディフェンス陣が負けないと信じてやっていますし、そこを抜けられても最後に自分がいるんだという気持ちで、毎試合に臨んでいます」。
今シーズンのプレミアリーグWESTを席巻している大津高(熊本)の正守護神。GK坊野雄大(3年=PSTC FUKUOKA U-15出身)の冷静なセービングが、苦しい試合を粘り強く勝ち切ったチームの中で、渋くも確かな輝きを放った。
「最初の良い時間帯に先制できて、良い流れで行けるかなと思ったんですけど、なかなかみんなの調子が合わなくて、その後に失点したくない時間帯で失点してしまいましたね」。
東福岡高(福岡)と激突したプレミアの前半戦ラストゲーム。坊野がそう振り返った大津は、開始6分でMF兼松将(3年)がゴールを奪って先制したものの、徐々にサイドを崩され出すと、40分にはやはりサイドアタックから失点を許し、1-1でハーフタイムへ折り返す。
「今まではずっとうまく行っている試合が多かったんですけど、プレミアはうまく勝てる試合ばかりではないですし、そもそも厳しい戦いなので、相手のカウンターを受ける時に全然戻れていなかったところは、みんなでハーフタイムに声を掛け合って、『後半はまず守備から入ろう』と話しました」(坊野)。チームはもう一度やるべきことを徹底して、後半のピッチへと駆け出していく。
23分。大津にピンチが訪れる。左サイドからクロスを上げられると、ファーへ潜った相手フォワードはまったくのフリーに。だが、体勢を整えた坊野は置かれている状況を見極めていた。「やっぱり最後まで動かないと、相手もどこに打とうか考えると思いますし、自分が先に動くとそこに打たれてしまうので、我慢して、『あとはボールに反応するだけだ』と思っていました」。正面に飛んできたヘディングを冷静に防ぎ切る。
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