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[MOM4762]大津GK坊野雄大(3年)_チームきっての愛されキャラの躍動!GK転向から2年弱の守護神が「最後まで我慢する」セーブで勝利に貢献!

ゲキサカ / 2024年7月8日 18時53分

 29分。今度はセットプレーから決定機を作られる。大津から見て右サイドで与えたフリーキック。ニアサイドへ蹴り込まれた軌道に、ヘディングで合わされたボールは、ペナルティエリアの中で嫌なバウンドを経てゴールに向かってきたが、これも坊野は横っ飛びで確実に弾き出す。

「あれはフリーキックから中の味方がクリアできずに逸らされて、相手も走ってきたんですけど、これも最後まで我慢して、ボールに食らい付いて弾きました。最近はボールを最後まで見て反応することを練習でも意識しているので、そこは良かったと思います」。

 試合は38分にMF嶋本悠大(3年)が、45+1分にFW岩中翔大(3年)がゴールを叩き出し、大津が3-1で勝ち切ってリーグ戦8連勝を飾ったが、同点の段階で坊野が繰り出した2つの重要なセーブが、この日の勝利の一翼を担ったことは語り落とせない。



 これで首位ターンとなったプレミアリーグの前半戦だが、坊野は最初の4試合のゴールマウスには立っていない。開幕直前に負った右足のケガの影響で、戦線離脱を余儀なくされていたからだ。「自分の中では正直焦っていました」という状況に、さらなる刺激をもたらしたのが1年後輩のGK村上葵(2年)の好パフォーマンスだ。

 アウェイでヴィッセル神戸U-18(兵庫)と戦った開幕戦。2-2の同点で迎えた試合終盤に大津はPKを献上してしまったが、これを村上は完璧なセーブでストップ。チームに勝ち点をもたらす活躍を披露する。

「ヴィッセル戦では葵がPKを止めて、チームも勝ち点1を拾ったので、それ自体は良かったですけど、自分の中では複雑な部分もありました。それもあってちょっと焦っていて、サッカーができない期間は筋トレとか、手は使えるのでキャッチングの練習はしていて、練習でも葵と張り合えるぐらいの力は、復帰したら最初から出したいなと思っていました」。焦る気持ちを抑えながら、地道に復帰への準備を整えていく。

 4節でようやくベンチに入り、5節で今季リーグ戦初出場。その試合で米子北高(鳥取)相手に完封勝利を収めると、以降はスタメンとしてチームの連勝を最後方から支えているが、本人も「アイツの分までやらなきゃという想いは強いです」と口にしたように、年下の“ライバル”と切磋琢磨する日々を過ごしている。


「坊野が後ろにいることで、自分たちも安心して高いラインをキープすることができていますし、“ここぞ”というところで止めてくれる安心感もありますね。あとはキャラ的にも愛されています(笑)」。キャプテンを務めるDF五嶋夏生(3年)はそんな言葉で守護神の存在の大きさを表現する。

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