ユース取材ライター陣が推薦する「クラセン注目の11傑」vol.2
ゲキサカ / 2024年7月22日 7時26分
DF山田海斗(ヴィッセル神戸U-18、3年)
191センチの長身を誇り、丁寧なビルドアップを繰り返せる足元の技術も装備しながら、凛々しい風貌も併せ持つ“ハイスペックセンターバック”。昨シーズンからレギュラーを確保し、プレミアの舞台で実力を伸ばしていく中で、昨秋にはクラブが提携するアストン・ビラ(イングランド)へと短期留学。「球際の部分では結構やれましたし、自分の強さは出せましたけど、向こうの選手はプレスも速いので、『次のプレーの選択肢を常に多くしよう』とは考えるようになりました」と小さくない経験を得た。今季はルヴァンカップでメンバーに入り、ピッチでのプレーは叶わなかったものの、「失点してから(佐々木)大樹くんが大きい声を出して盛り上げていて、その大樹くんが途中から出てPKも決めたので、『常にチームのために動いていたら、そういうチャンスも来るのかな』と思いました」とアカデミーの先輩から試合と向き合う意識も学びつつ、改めてトップチームでの出場機会を狙っている。
DF山崎遥稀(サガン鳥栖U-18、3年)
まさに「ポリバレントにも程がある」と言いたくなるような、マルチプレーヤーぶりを発揮し続けている。本来のオリジナルポジションはストライカー。中学時代は鳥栖U-15ゴールゲッターとして日本一も経験してきたが、残留争いに喘いでいた昨季のプレミア終盤戦は3バックの中央を任されると、「初めてのポジションでしたけど、プレッシャーは意外と感じなかったですし(笑)、挑戦する気持ちでポジティブにやっていました」と新たなポジションでも高さと強さを生かして残留に貢献。今シーズンはセンターバックに加えてボランチを務めることも多く、「もうフォワードへの未練はそこまでなく、切り替えてやっています」と新境地を開拓し続けている。さらに副キャプテンという役割にも意欲的。「ずっと試合に出てきた分、経験値もあると思うので、自分が一番声を出して、引っ張ってやっていきたいです」。何足もの草鞋を履く山崎の存在は、チームにとって絶対に欠かせない。
DF池間叶(名古屋グランパスU-18、3年)
若鯱のレフティが明らかに存在感を増してきた。昨シーズンは左サイドバックが主戦場。「前に陽人くん(鈴木陽人・名古屋グランパス)がいたりバシくん(石橋郁弥・関西学院大)がいて、中央には康介くん(内田康介・関西学院大)がいて、本当に大きな存在の選手からいろいろなものを受け取ってきました」と語るように、先輩たちから吸収してきた多くのものを力に変えながら、チームのシステム変更を経て、今シーズンからトライしている左ウイングバックでも正確な左足のクロスを武器に、攻撃の基点を作り続けている。もともとはボランチだったこともあって、サイドバック時にはジンチェンコ(アーセナル)を参考に、内側も外側も取れる“偽サイドバック”的に振る舞っていたサッカーIQの高さも特徴的。「去年から試合に出ている中で、チームを引っ張っていく存在になれるように、殻を破っていかないといけないと思っています」。本格ブレイク間近の注目株だ。
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