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「どうしても勝ちたいという気持ち」を後押しした圧倒的団結力。甲府U-18は大分U-18との激闘を制して最終戦へGS突破の望みを繋ぐ!

ゲキサカ / 2024年7月24日 19時25分

 試合終了を告げるホイッスルが響き渡ると、青いユニフォームの選手たちは倒れ込み、白いユニフォームの選手たちは歓喜を分かち合う。「凄く逞しく戦ってくれたと思います。どうしても勝ちたいという気持ちが彼らの中にあったので、そこは素晴らしいですよね」(内田監督)。激戦を1点差で制した甲府U-18が、グループステージ突破の可能性を最終節に繋ぎ止める結果となった。



 まずはグループステージ敗退こそ決まってしまったものの、大分U-18の奮闘は語り落とせない。左利きのDF矢野想翔(3年)を中心に最終ラインから丁寧にボールを動かしながら、キャプテンを任されている左サイドバックのDF後藤雅人(3年)も巧みに攻撃の起点として機能。さらに単騎で仕掛けられる小野と近藤は、常に相手に脅威を突き付けられるタレントだ。

際立った突破力を発揮した大分トリニータU-18MF小野誠竜

 とりわけ近藤は2試合続けて決定的なシュートをクロスバーに阻まれるなど、ツキにも見放された感があった。初戦後に山崎雅人監督が「自分たちが70分の中で崩し切れなかった部分、やりきれなかった部分もあるので、まだまだやらないといけないことは多いかなと感じました」と言及していたように、山形U-18戦もこの日の試合も十分なチャンスを創出しながら、ともに1点差での敗戦を強いられたが、そのアグレッシブで攻撃的なスタイルは間違いなく全国レベル。最終節での奮闘にも大いに期待したい。

「昨日の試合が終わった直後はみんな落ち込んでいて、切り替えるのは凄く難しかったですけど、突破するためにはここから絶対に2勝しないといけないのはわかっていたので、うまく切り替えて、みんなで気持ちを上げてゲームに入れたのが良かったかなと思います」と横森も話した甲府U-18は、0-2で敗れた初戦からわずか1日でメンタルを立て直し、逞しく勝利を手繰り寄せた。

 試合後には出場機会のなかったメンバーたちが、石原克哉コーチや土橋優強コーチに煽られながら、楽しそうな掛け声とともに、室内練習場で短い距離のダッシュを繰り返す一幕も。「オフのところではみんなワイワイ元気にやっていて、ちょっとはしゃぎ過ぎることもあるんですけど(笑)、キャプテンの横森くんを中心にうまくまとまっているかなと思います」と保坂も笑ったように、みんなで作り出す雰囲気もチームの大きな武器だ。

 最終節のモンテディオ山形ユース(東北1)戦は、お互いに大量得点での勝利だけが求められる一戦になる。「本当にみんなが力を出し切っていますし、これからはさらに消耗戦になると思うので、最後はみんなが1つになって戦い抜くことが一番大事かなと思います」。そう語った内田監督の穏やかな笑顔も印象深い。

 可能性がある限りは、諦める選択肢なんて存在しない。「今年のチームは団結力が強くて、みんな仲が良いんです」(大倉)。まさに総力戦となるグループステージ最後の70分間に奇跡が待っていると信じ、甲府U-18はタイムアップの瞬間まで全員で勝利の歓喜を求め続ける。



(取材・文 土屋雅史)
●第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)特集

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