1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[MOM4778]川崎F U-18FW香取武(3年)_「ゴールの仕方を忘れてしまっている自分が情けなくて……」 2か月近く得点のなかった悩めるストライカーが重要な決戦で鮮やかな復活弾!

ゲキサカ / 2024年7月26日 12時29分

約2ヶ月ぶりの公式戦ゴールで勝利の主役をさらった川崎フロンターレU-18FW香取武(3年=川崎フロンターレU-15出身)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.25 クラブユース選手権(U-18)GL第3節 川崎F U-18 4-0 鳥栖U-18 ロード宮城総合運動場 陸上競技場]

 ストライカーというのは、ゴールを求め続ける生き物だ。いつだって頭の中には、どうやってゴールを奪うかが、どうやってゴールパフォーマンスを決めるかが、グルグルと回っているような種族だと言っていい。裏を返せば、一番苦しいのはゴールから遠ざかっている時。その心情は、絶対に彼らにしかわからない。

「ここ最近はゴールがない状態が続いていたので、ゴールの仕方を忘れてしまっている自分が情けなくて……。この試合ではチームのために得点もそうですけど、走ることでも何でもいいから貢献したい気持ちだったので、そこで得点という一番良い形で貢献できたことは本当に嬉しいですし、次に繋がる1点だと思います」。

 悩める9番の華麗なる復活弾が呼び込んだ、奇跡のグループステージ突破。川崎フロンターレU-18(関東4)が誇るストライカー。FW香取武(3年=川崎フロンターレU-15出身)のファインゴールは、苦しみ抜いてきた時間を帳消しにするような、最高の1点だった。


 今シーズンの幕開けは上々だった。プレミアリーグEASTの開幕戦では、貴重な逆転ゴールをマークして勝利に貢献。2節のFC東京U-18戦では2ゴールをマークし、試合後にはサポーターの前で“バラバラ”の歌い出しの音頭も取っている。クラブユース選手権予選に入る中断前までのリーグ戦では7試合で4得点。手応えは間違いなくあった。

 ただ、以降はまったくと言っていいほどゴールに恵まれなくなっていく。「『ゴールってどうやって獲るんだろう……』という、ちょっとパニックみたいな感じになってしまっていて……」。5月中旬のプレミアリーグで得点を挙げてから、その歓喜を味わえないままに、気付けば2か月近い時間が経っていた。

 迎えたクラブユース選手権。日程変更で初戦となったブラウブリッツ秋田U-18(東北2)戦にはスタメンで出場したものの、シュートを打てないままにハーフタイムでの交代を命じられると、チームはまさかの逆転負け。ベンチスタートとなった2試合目は、チームが勝利を収める中で、出場機会すら訪れなかった。

 グループステージ突破の懸かる大事な3試合目。サガン鳥栖U-18(九州4)との決戦も香取はベンチスタートとなったが、追い込まれたストライカーはもう腹を括っていた。「今日はオレが絶対にゴールを決める」。出番が来ると信じ、アップエリアで神経を研ぎ澄ませていく。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください