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後半アディショナルタイムの勝ち越し弾で執念の逆転GS突破!大宮U18は磐田U-18との超激闘を制してベスト8進出!

ゲキサカ / 2024年7月27日 9時41分

 アディショナルタイムは6分。追い込まれた大宮U18のエースは、「なぜかわからないですけど焦りはなくて、『ワンチャンス来るな』ってずっと思っていました」とそのタイミングを虎視眈々と狙っていた。35+3分。キャプテンのDF大西海瑠(3年)との連携で左サイドを崩したDF藤原朝日(2年)がクロスを上げると、自身にやってくるであろう“ワンチャンス”を信じていた磯崎のヘディングがゴールネットへ突き刺さる。2-1。再び大宮U18が一歩前へ出る。

 タイムアップの瞬間。弾かれたかのように、ベンチからオレンジ色の選手たちがピッチへ飛び出してくる。もう1つの会場で行われていた新潟U-18対岡山U-18は、1-1で終了。勝点を5まで伸ばした大宮U18のグループステージ突破が、ここに決定した。



 激闘の試合後。大宮U18を率いる丹野監督は「この大会に来てからチームの雰囲気が良いんです。この状況で普通はたぶんかなりネガティブになると思うんですけど、選手は宿舎でも元気だったので、『これは行ける時の雰囲気があるな』とは感じていたんですけど、本当にそうなったなという感じですね」と話しながら、こう言葉を続ける。

「やっぱりこの中断とか中止とかが重なるにつれて、選手は凄くストレスを抱えている感じがあったので、もうとりあえずネガティブなことは一切言わないようにして、本当にポジティブなことだけ声掛けすることを心掛けて、『僕らが上まで勝ち上がるために、この状況がポジティブに働いていると考えよう』と選手に訴え続けたので、そういう意味では『本当にポジティブに物事を考えると良い方向に進むんだ』という実感もできたと思います」。

 夏の群馬の夕刻は、雷雨に見舞われることが非常に多い。結果として22日から26日までの5日間の中で、17時と18時にキックオフが予定されていた試合のうち、その時間通りに開催されたのは24日のみ。それ以外の日の試合はいずれも中止か延期、またはキックオフ時間の後ろ倒しを余儀なくされていた。

 間違えて欲しくないのは、現場の運営スタッフは常にその時にできるベストの選択を模索し、真摯な対応を続けていたことだ。この日も難しい決断を迫られる中で、試合を行う可能性を探りながら、結果的に2つの会場で70分間の試合を成立させている。

「今日も急遽図南クラブの子どもたちが運営のサポートをしに来てくれていましたし、そういうボランティアでやられている方がいらっしゃったからこそ試合ができたので、そういう人たちへの感謝を選手にも伝えていきたいと思います。だから、一概に運営が全部ダメだったとは思って欲しくないですし、一生懸命やってくださった方たちがいることを、我々もちゃんと理解しないといけないのかなと。まずは選手の安全が第一で、安心して選手が思い切りプレーできる環境を与えてあげることが、一番我々大人がやらなくてはいけないことなので、この経験を来年以降に生かしていっていただけたらなと思います」(丹野監督)。

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