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「ほんと誰にも負けない」GK高路地琉葦がPK戦で活躍。札幌大谷が富山一との激闘を制し、2回戦へ

ゲキサカ / 2024年7月28日 0時15分

 対する札幌大谷は大黒柱の笹が182cm、77kgの肉体を活かした球際、空中戦の強さに加え、余裕のあるボールコントロールとパス、切り替え速く推進力を持って駆け上がっていく部分でも存在感を放つ。

 だが、チームは全体的に受け身の序盤に。前半のクーリングブレイクで、丸谷智明ヘッドコーチから厳しい檄が飛ぶ。「どこよりも走るっていうのが1つのテーマ」(清水隆行監督)という部分が全く表現できていなかったからだ。それでも、失点、檄で目覚めた札幌大谷が流れを一変させた。

 札幌大谷は簗詰が前線で強さを見せ、田村や松本がライン間で効果的な動き。清水監督が「結構流動的に動いて、『ボールは動かせる』っていうのが僕らの強みだと言っているんで、そこは結構表現できたかなとは思っています」と振り返ったように、彼らは富山一DFに捕まらずに動き、ボールを繋いでチャンスを作り出していた。

 札幌大谷はCB松平龍希(3年)を投入した直後の前半29分、左の斎藤からの横パスがPAへ入り、こぼれ球に反応した曽我部がPKを獲得。これを自ら右足で決め、同点に追いついた。さらに後半7分、簗詰の左足シュートを相手GKがファンブル。これを田村が押し込み、勝ち越しに成功する。
後半7分、札幌大谷FW田村佑太が勝ち越しゴール
 その後も曽我部の右クロスを松本が右足ボレーで狙うなど、攻める札幌大谷は11分、曽我部の縦パスから簗詰が右足でゴール。相手の隙を逃さず、リードを広げた。ただし、清水監督は「2点リードしましたけれど、全然そのまま行けるとも思わなかったし。で、やっぱりそこで追いついてくるのが富一さん」。伝統校が2点差を取り戻す。
後半11分、札幌大谷FW簗詰夕喜が右足シュートを決める連続ゴールで3-1
 14分、富山一は左の釜親からPAへパスが通り、高橋が右外への動きから右足で追撃ゴールを決めた。21分にはMF福岡蒼士(3年)、MF千田唯人(2年)、FW喜多桜太郎(3年)とアタッカー3人を同時投入。すると23分、高橋が中央後方から入れたボールを喜多が頭でゴールへ流し込み、同点に追いついた。
後半14分、富山一MF高橋大和が決めて1点差後半23分、富山一は交代出場FW喜多桜太郎のヘディング弾で同点
 この日は札幌大谷にボールを保持されることを覚悟しての戦いだったが、「苦しい中でもやっぱりしたたかにチャンス作っていくっていうことはやれてたんじゃないか。最後までこう勝負を諦めないで戦うっていうところは皆さんに見て頂けたかなと」(加納靖典監督)。伝統校の意地で3-3とした。

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