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「うるさいぐらいの明るさ」がポジティブに呼び込んだ劇的勝利!前年度4強の国見は後半AT弾で山梨学院を振り切って3回戦へ!

ゲキサカ / 2024年7月28日 21時46分


 後半開始から山梨学院が動く。DF山田琉翔(2年)とFWオノボフランシス日華(2年)を投入すると、「チームとしても後半に向けてギアを上げて、逆転まで持っていきたいという気持ちが全員にあったと思います」と岩永将監督も言及した逆転への決意をいきなりアタックに滲ませる。

 4分。オノボフランシスが仕掛け、エリア内に侵入したMF阿部海翔(3年)がマーカーともつれて倒れると、主審はPKという判定を下す。キッカーはキャプテンマークを巻くMF根岸真(3年)。やや甘いコースに飛んだキックは、松本が素晴らしい反応で弾き出すも、こぼれたボールを根岸が丁寧にプッシュする。1-1。山梨学院がスコアを振り出しに引き戻す。



 この1点を機に、試合の流れは反転する。「セカンドボールの拾い合いだったり、前を向く意識だったり、そういうところで相手より勝っていたのかなと思います」とは山梨学院の右サイドバックに入ったDF鈴木琉斗(3年)。14分に関口のパスから関塚が狙ったシュートは枠の左へ逸れ、22分にオノボフランシスが単騎で抜け出して放ったシュートは、松本がファインセーブで回避したものの、DF志村晃(3年)とDF西澤隼斗(2年)のセンターバックコンビを中心に、守備陣も集中力を維持しながら、オノボフランシスの推進力をアクセントに強める攻勢。山梨学院の時間が続く。

 耐える国見を背番号2のゴラッソが救う。35+2分。右から門崎が蹴り込んだCKはいったん跳ね返されたが、こぼれに反応した野尻はペナルティエリア外から右足一閃。凄まじい軌道を描いたボールは、文字通りゴールネットへ突き刺さる。「自分でもビックリなんですけど、ああいうのをいつも狙っていたので、良い形でゴールができて良かったと思います」と口にした野尻を、チームメイトが笑顔と絶叫で祝福する。2-1。再び国見が一歩前に出る。

 山梨学院は諦めない。最終盤も最終盤。35+7分。オノボフランシスがエリア内へ持ち運び、決定的なシーンを迎えると、その前に国見の背番号1が雄々しく立ちはだかる。「『これは抜けてくるな』と思って準備していて、距離感が良くて自分の間合いに持っていけたので、それで止められたと思います」。松本、ビッグセーブで仁王立ち。まさに守護神の風格。2点目は許さない。

ファインセーブを連発した国見の守護神、GK松本優星

 程なくしてタイムアップの笛が鳴る。「自分の判断ミスでPKを与えてしまって、触ったんですけど決められてしまったのが悔しかったので、『このあとはゼロで行こう」とずっと思っていました」(松本)「相手に1点は行かれましたけど、『誰かが1点獲るだろうな』という感じでみんなやっていたと思いますし、焦ってはいなかったです」(野尻)。勝負の勘所をきっちり押さえた国見が、3回戦へと勝ち上がる結果となった。

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