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「うるさいぐらいの明るさ」がポジティブに呼び込んだ劇的勝利!前年度4強の国見は後半AT弾で山梨学院を振り切って3回戦へ!

ゲキサカ / 2024年7月28日 21時46分


「今年のチームはうるさいですね。宿舎でもそうですし、本当に『静かにしろ!』って何回春から言ってきたことかと(笑)」。そう木藤監督も苦笑するように、今シーズンの国見はとにかく明るいチームだ。この日もベンチメンバーは常にピッチ内の選手へ声を送り続け、そのピッチ内でも活発な意見交換が繰り広げられていた。

 キャプテンの松本も「自分たちの持ち味としては明るさがあって、いつもああいう感じでベンチからも声を出してくれるので、試合に出ている方としても嬉しいですね」と笑いながら、「自分も楽しむ輪に入りたいんですけど、そうしてしまったら収拾がつかないので(笑)、しっかり周りを見て、常に声掛けすることを意識しています。今年は3年生が多いというのもあるんですけど、一体感もありますね」と言葉を続ける。

 一方で指揮官はそんなエネルギーあふれる選手たちが集まっていることを、ポジティブに捉えているようだ。「でも、『声を出せ』ってこっちが言わなくても、彼らがみんな元気にいられることは、こういう短期決戦では大事ですし、そこが勝負に対する執着心に繋がっていくような気もしています。悪い状況でもみんなで声を出しながら修正していくというのが、今年の特徴かなと。結局は人がサッカーをやるので、彼らの良さを消してはいけないなと思いますし、そこをどうバランス良くさせるかが、僕らの仕事なのかなと思います」。比較的物静かな印象もある木藤監督が、こういう選手たちを巧みにマネジメントしているのも興味深い。

 昨年度の大会では実に19年ぶりとなるベスト4進出を果たしているだけに、この大会で狙うべきターゲットは明確。選手たちもそのことはよくわかっている。「去年の結果を超えることを考えて、日本一を目標にやってきました。プレッシャーも少しはありますけど、自分たちが全国でどこまでやれるかということを試しながら、日本一を獲りたいと思います」。松本の決意が力強く響く。

「もちろんそうなった時には準備していましたけれども、PK戦は考えていなかったですね。引いて我慢しながらというのが去年だったと思うんですけど、今年は常に得点を狙っていこうと、とにかくどんな相手に対しても点を獲ろうということでゲームの中に入っています」。穏やかに、ただ、きっぱりと言い切った木藤監督の言葉にも、自分たちが貫いてきた攻撃的なスタイルへの自信が滲む。

 アグレッシブにゴールを狙い続けるマインドに、とにかく明るい選手たちのエネルギーが溶け合った、彼らが掲げる2024年の“国見らしいサッカー”は、きっとどんな対戦相手にとっても厄介極まりない。



(取材・文 土屋雅史)
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