安定したメンタルで驚異の5試合連続完封勝利を達成!「今を大事にする」G大阪ユースは名古屋U-18を撃破してチーム17年ぶりの大会連覇に王手!
ゲキサカ / 2024年7月30日 20時30分
先制劇の主役は青黒のナンバー7。後半5分。自らの強烈なシュートがクロスバーに弾かれた直後。古河からボールを引き出した天野はドリブルで前進すると、當野が粘って残したボールを再び自らさらって、そのままフィニッシュ。今度はクロスバーの下を叩いたボールが、ゴールネットへ弾み込む。鮮やかに得点を奪った天野は、これで2戦連発。G大阪ユースが先にスコアを動かす。
1点のビハインドを負った名古屋U-18は、一段階アクセルを踏み込む。7分。杉浦、FW西森悠斗(3年)と回ったボールを、大西が狙ったシュートはゴール右へ。9分には2枚代えでMF野村勇仁(2年)とFW神田龍(2年)を送り込むと、12分には自ら蹴ったCKのこぼれを拾った神田が、右サイドの深い位置へ侵入してシュート。ボールはサイドネットの外側を揺らすも、惜しいシーンを作り始める。
ただ、前回王者に焦りの色は見られない。「ディフェンスラインが身体を張れているのもありますし、中盤、前線が前から追い掛けてくれて、連動した守備でピンチを作らないというのが、無失点でここまで来ている要因なのかなと思います」(荒木)。右からDF松本健作(3年)、DF横井佑弥(1年)、古河、DF加地莉比斗(3年)で組んだ4バックも安定感は抜群。前線も選手を入れ替え、プレスの強度を担保しながら、確実に時計の針を進めていく。
40+1分のメインキャストは帰ってきた14番。途中出場のFW久永虎次郎(2年)が繋ぎ、森田が裏へパスを流すと、走った大倉は「右足で振っても良かったんですけど、遊び心で1つフェイントを入れて」左足でフィニッシュ。ボールはGKの脇下を抜けて、ゴールネットへ転がり込む。
「『今日は途中からの出場なんだから、オマエが試合を締めてこい』と言われていたので、それに応えられて良かったです」と笑った大倉は、肩の脱臼で5か月近い戦線離脱から復帰したばかり。この大会に懸けていた3年生アタッカーの追加点で勝負あり。
「何回か真ん中で持って、攻撃に転じることはできたんですけど、相手もやっぱり堅かったので、そこからの質や崩しには課題が残りましたけど、後半はああやって個人技で点が獲れたことは良かったかなと思います。代わった選手が点を獲ってくれて、非常に良い勝ち方でした」(町中監督)。ファイナルスコアは2-0。これで5試合連続完封勝利を達成したG大阪ユースが、夏の全国連覇へまた一歩前進する結果となった。
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